栄通記

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2008年 03月 29日

577) 時計台 ③「第7回 サッポロ未来展」 終了・3月17日(月)~3月22日(土)

○ 第7回 サッポロ未来展
     THE PRESEN  


【参加作家】

 渡辺直翔 藤田有紀 吉田浩気 平野可奈子 宮澤祐輔 明円光 片山美季 秋元美穂 高村葉子 長屋麻衣子 こうの紫 青木美歌 西山直樹 渡辺元佳 佐藤仁敬 谷地元麗子 福森崇弘 風間真悟 齋藤麗 田中怜文 宮地明人 河野健 竹居田圭子 波田浩司 水野智吉 村山之都   ・・・・・・以上、26名
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(3・22)

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 ↑:渡辺直翔。
 上の写真を見ればわかるように、整然とびっしりと沢山沢山の展示。同室がガラスの青木美歌さんだから、部屋全体がやや薄暗い。、一瞬では何を撮っているのかは分からないのだが、何を撮っているのかがわかってもただただ同じ写真の行列に感心するばかりだ。
 映像を学んでいる20歳の学生だ。現代の明滅する社会現象の瞬間・連続・増殖運動とか、表現者自身の自己表出とか難しいことで分析すればいいのかもしれない。むしろ、ドロー・ペインティング的な表現者の「行為」として楽しんだ。ただただ規則正しく並べていくだけ。きっと誰かが手伝ったんだろうが、それでもただただ貼っていくだけ。
 人はなぜかしら連続模様に脳神経を揺さぶらされるのだ。渡辺君、ご苦労さん!俺はしっかりこの「映像」を見たよ。焼き付けたよ。

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 ↑青木美歌。
 今展はオーソドックスな展示。現代工芸女流作家のガラス作品販売展示にもなっている。実際、彼女の作品が幾等するのか、値段に折り合いが合えば、購入する人も沢山いるだろう。
 僕自身はガラスの作る造形美にも関心はあるのだが、それらが光に当たって他との関係性、それがたとえ「場の空気」というボリュームであっても、何かと関係して輝いているほうが見ていてゾクゾクする。そういう意味では少し物足りないが、テーブルに置かれた作品達はやはり楽しく綺麗にに並んでいた。


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   ↑:竹居田圭子、「この星で生きていくこと」。
 不思議な作家だ。

 特に今作品は悩ましい。作品は「結合双生児用子供服」の展示だ。単なる子供服の展示と思って、その中身を見過ごしてしまった人が多いのではなかろうか。
 「結合双生児」それは尋常ならざる子供である。ベトナム戦争の枯葉剤の犠牲による子供を直ぐに想定してしまった。だが、その文脈では反戦や人間の尊厳の象徴として子供は扱われがちだ。
 竹居田は作品を象徴的に提示するのを好まない。そのものを素直に見て、そのものの良さを認めたところを立脚点にしている。あまりに健全な視点に、皮肉や揶揄は無いのだろうか?有る、有るのだがそこを軽くすり抜けるフットワークの良さの方が目に付いて、彼女の真意をつかむことなく、笑いや機智で終わってしまう。
 今展、重いテーマをあまりに普通に扱っている。「共生」という倫理的美名の綱渡りを見ているようだ。世間を肯定して肯定して、それでいて軽い刃物を突きつけるような凄みがある。こんな作品は絶対に男には作れないだろうな。男は否定から、建前から入りがちだから。竹居田圭子に脱帽だ。

by sakaidoori | 2008-03-29 01:26 |    (時計台)


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