栄通記

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2008年 03月 27日

576) 時計台 ②「第7回 サッポロ未来展」 終了・3月17日(月)~3月22日(土)

○ 第7回 サッポロ未来展
     THE PRESEN  

 会場:時計台ギャラリー 2階3階全室
    中央区北1西3 札幌時計台文化会館・(仲通り北側)
    電話(011)241-1831
 会期:2008年3月17日(月)~3月22日(土)
 時間:10:00~18:00 (最終日17:00まで)

【参加作家】

 渡辺直翔 藤田有紀 吉田浩気 平野可奈子 宮澤祐輔 明円光 片山美季 秋元美穂 高村葉子 長屋麻衣子 こうの紫 青木美歌 西山直樹 渡辺元佳 佐藤仁敬 谷地元麗子 福森崇弘 風間真悟 齋藤麗 田中怜文 宮地明人 河野健 竹居田圭子 波田浩司 水野智吉 村山之都   ・・・・・・以上、26名
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(3・22)

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 ↑:明円光(みょうえん・ひかる)。
 初めにおわびします。作品に関する話を作家から聞いたのですが、きっかけの話の面白さと、鏡の展示効果と、僕のほうで作家に関係なく展示空間を楽しんだので、作家のコンセプトは正確にはわかりません。ゴメン。

 おそらくタイトルは「不思議の国のアリス症候群」では。この言葉は正式な精神科用語です。対象が小さく見えたり大きく見えたり、遠ざかって見えたり近づいて見えたりする症状です。直ぐにジャコメッティーのことが頭に浮かんだ。彼は自分の異様な距離感覚、空間感覚を近代的造形空間に視覚化することに努めた。彼はこれだったのかもしれない。
 鏡には、鏡に写った人がご自分の顔をなぞっていて、ご本人の写真が肖像のように添えられている。少し邪魔な顔の絵のある沢山の鏡を斜めに見ていると、何も描いてない綺麗な鏡に自分の顔が同時に目に入り、顔顔顔の浮島模様の部屋の四隅が「カガミの国のアリス」状態になってきて空間に幾つもの境界線がデジタルラインのように走り出してきて・・・う~ん、明円仕掛けに白旗を上げてしまった。 
 線は細いが都会的なシャープな感覚を明円君に見た。病的な題材を健康的に処理している。

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 ↑:風間真悟、「crystal」。
 風間君は以前は精悍な油絵を僕たちに見せていた。楽しみにしていたが、ある時「僕は絵を描かない」宣言をした。イベントなどで環境インスタレーションをしている。だから小空間での彼の作品は見れなくなったのだ。展示はいつも既存のイベントの写真紹介である。それなりに面白いのだが生の熱気が伝わらなくて寂しいおもいだった。
 今展のイベント展示は実に良い。詳しい説明はほとんど無い。それでも充分に制作意図・主張が良く分かる。と言うより、展示が作品発表になるような屋外企画を案出し、演出・編集しての構成になっているのだ。ずばり、「現代美術」を嘲っていると見た。

 舞台は旭川市忠別川護岸のフラットな雪野原。ものものしい服装に包まれて、重そうな実は軽い偽ジュラルミン版で雪の上に六角形の雪の結晶模様を刻印していく。そのことが文字で語らなくても分かるように展示されているだけだ。
 思わず黄色い放射能防御服のヤノベを連想した。その服装の「カザマ」がジュラルミン版を手に持って白の上に立っている。雪にそんなに道具立てをして模様を付ける意味があるのだろうか?「ハザマ」は彼自身を含めて「現代美術」にアイロニーを込めて、愛を込めて「何か」を言っているのであろう。

 
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 ↑:齋藤麗。
 いつもはろうけつ染めによる黒白模様の増殖する空間を表現していた。
 今展もテーマは同じだと思うが、ファックスの感光紙を使った紙と流体と模様の増殖だ。ファックスという支持体をオブジェにしたものだ。紙の白さが目立って、いつもより「美」が強調された感じ。
 好きな作家だけに久しぶりにちゃんとした作品を見れてすっきりした。STVエントランス・ホールあたりでしてくれると良いのだが。人の流れ、人口光、自然光の絡み具合い、カガミを挟んだ内と外、天高くどこまでも上へ上へと階段状に増殖する姿、見てみたいな。

(③に続く

by sakaidoori | 2008-03-27 23:11 |    (時計台) | Trackback | Comments(0)
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