栄通記

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2008年 03月 24日

568)HOKUBU記念絵画館 「版画常設展」 11月8日(木)~2008年3月30日(日)

○ 版画常設展

 会場:HOKUBU記念絵画館
     豊平区旭町1丁目1-36
     電話(011)822-0306
 会期:会期:2008年1月24日(木)~3月30日(日)

 開館日:毎週木・金・土・日曜日
 時間:10:00~17:00
 料金:一般300円、小中生200円 
ーーーーーーーーーーーーーーーーー(3・21)
 【出品作家と作品の抜粋】
 吉田遠志・「冬の富士山」、川瀬巴水・「大阪宗右衛門街の夕」、山村耕花・「三五朗の三人片輪オシ」、名取春仙・「武者」、橋口五葉・「鴨」・1920、石川寅治・「鈴の音」、吉田博・「動物園くるまさかおうむ」・1926、竹久夢二・「春」、ポール・ジャクレー・「喪中の少年」、石井柏亭・「東京12景 赤坂」、硲(はざま)伊之助・「南仏の田舎娘」、吉川観方・「三条大橋の朝霧」、小村雪岱・「おせん(縁側)」、伊藤深水・「美人画」、他

 場所の説明。
 豊平川、南七条大橋を街の方から北側の歩道を豊平に向かって渡って行きます。広い道路(中ノ島通)を横断すると、直ぐにパチンコ「太陽」が左側にあります。その辺りに鋭角に左に侵入する中小路に入れば、左側に三角形の駐車場を有した立派な3階立ての建物です。
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 300円を払って入場。2階3階が展示場。
 北武絵画館では版画の蒐集が美術館の原点。北武グループ総帥北武社長(代替わりしたかどうかは不明)の収集品を核にして、多くの絵画も有している。

 その版画の中でも、今展は新版画といわれる作品の展示。
 浮世絵は原画作家、刷り氏、彫り氏の分業制作です。原画作家、版元が最終決定をして作品化していました。
 明治時代にヨーロッパの創作版画の影響の下、原画、自刷、自刻を一人の作家だけによる版画の時代になりました。古典的版画技法は衰退の勢いでしたが、浮世絵などの複製版画の必要性、著名作品の販売の便宜のために、新たな分業体制で版画の制作がなされるようになりました。それが「新版画」と呼ばれるものです。版画そのものの創作性というよりも、高い技術にささえられた工芸的要素の強い版画です。作品もある程度の販売実績が予想される無難な美人画、風景画が多いのではないでしょうか。
 実際、今展ではそういう作品の展示になっています。版画の複製としての高い技術、原画そのもののクラシカルな美、そういうものを楽しむ展覧会ではないでしょうか。

 一方、3階には版画に混じって、2点の大きな油彩画があります。版画とは逆に、現在風の作品です。とても若い感覚の絵です。この作品を見るだけでも300円の価値はあると思います。どういう経路での収蔵作品なのか、関係者に伺って、物語を楽しみたいですね。

 ピンポイント作品掲載は出来ないので、会場風景だけでも載せます。

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 ↑:以上、2階の展示場。

 以下、3階の展示場。
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 ↑:伊藤深水の作品群。
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 ↑:右端の油彩画は、堤健二・「旅人たち」。目の描きかた、画面からは独特なムードが伝わってきます。色合い、画質感は道展の伊藤光悦さんを連想していただければ良いのでは。もちろん、テーマは随分違います。
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 ↑:図録などをゆっくり読めるテーブルも用意されています。向こうに見えるのが、鈴木健介・「旅の途中」。シュールなメルヘンとでも言えばいいのでしょうか。
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 ↑:伊藤深水・「手鏡」・1951。展示されている戦前の伊藤作品は見慣れた彼らしい美人画ばかりです。この作品は戦後で、マティスばりの線や色面がリズミカルに踊っています。鏡という小道具を使い、華やかな作品です。今後、伊藤深水を勉強すると思うのですが、こういう一面があるのを覚えておきましょう。

by sakaidoori | 2008-03-24 16:22 | ☆北武記念絵画館 | Trackback | Comments(0)
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