栄通記

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2008年 03月 21日

566) たぴお 「絵画サークル  空(そら)展」  終了・3月3日(月)~3月8日(土)

○ 絵画サークル  
     「空(そら)展」

 会場:ギャラリーたぴお
    中央区北2西2・道特会館1F (中通り東向き)
    電話(011)251-6584
 会期:2008年3月3日(月)~3月8日(土)
 時間:11:00~18:00

 【出品作家】
 五十嵐朋子 酒巻進 酒巻治子 島貫久子 中茎裕美 原田径子 東岡和子・・・以上、8名。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(3・7)

 オーナー林教司さんの教室展です。

 幸いというのですか、出品者お二人とお話が出来て楽しい時間を過ごすことが出来ました。派手な個性ではないのですが、自分のペースで描いていて、それぞれの世界が見えて、満足のいく展示会でした。早めに書けばよかったのですが、仕方がありません。

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 ↑:「あじさい」
 五十嵐朋子さん、語りたくなる絵と人です。他にも「向日葵」、「紫陽花」、「秋桜」と小品を出しています。
 後者の2点は古い作品とのこと。この古い作品が『若い!』というのか、濃密厚塗りの油彩で、写真作品とは趣を異にしています。『アブラを描く喜び!』とでも言うのですか、対象の花束の勢い、五十嵐さんの心の勢いを画布にぶっつけています。
 そして、この「あじさい」。絵と闘うことを止めて、花のゆったりした表情、動き、呼吸を楽しんでいるようです。随分と花に向かう姿勢、絵筆を持つ心持地が変わったのですね。変わっても見せる絵を描く人です。

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 ↑:上段は酒巻治子、左から「旭岳」、「花」。下段は酒巻進、左から「奥入瀬」、「大沼」。
 お二人は御夫婦です。作品は下の写真作品が上の左に並ぶ形です。この会には珍しく多きめの作品を番(つがい)のようにしての展示です。林教司さんの気配りです。
 お二人とも油っぽいマチエールです。おそらく大作はあまり描いてはいないのではと思います。治子さんの見すえるような正直な視線は小品の「花」には生きいきと反映している。でも、大きい作品は慣れないせいか正直に収まりすぎた感じがしました。
 酒巻進さん、同じように小品に比べて大きめの作品は不慣れな感じはしますが、意欲を感じる。きっと大きい絵を描きたいと思っていることでしょう。白が波打っています、画布に色をうねらせて絵を楽しんでいるのですね。

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 ↑:東岡和子、「静物」。
 オーソドックスな静物ですが、ビンが人のように見れて、不思議な味がします。肖像画みたいです。他の作品もそうなんですが、濃い黄色の使い方が特徴的です。得意な色だと思います。色が内に篭って形がすくっとしている、そんな絵です。

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 ↑:島貫久子、上から「林檎」、「果実」。
 僕のお気に入りの絵です。色の勢いバランス、線のぞんさいさ、生気があると思うのです。本人の自覚以上に相当良い作品ではと僕は思っています。問題は、その良さを自覚されて、いろんな物、形、色の世界にチャレンジしてはいかがでしょうか。きっとファンも増えると思います。少なくとも僕はファンとして他の作品も見たいです。

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f0126829_2203443.jpg ←↑:中茎裕美、「element」。
 随分オシャレで現代的感覚の作品群と展示です。これは普段のたぴおのグループ展に出品しても注目されると思う。余白の使い方、バランスがいいのですね。作品を繋いで一つの作品にしていますが、とても巧みです。全体の妙と貼られた一つ一つの自由さ、感心してしまいました。











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 ↑:原田径子、「ひまわり」、「チューリップ」、「パタゴニア」・水彩。
 静物はとても手馴れています。しかも、こじんまりとしないで清々しく描く方なのですね。水彩ですから、暖めた構想なりを描きだしたら一気に描くのでしょう。
 「パタゴニア」、写実的な絵の真ん中がぼやけています。そこが良い。見るほうの想像力がうずいてきます。明快に描く人だと思うのですが、タマタマの仕上がりなのでしょうか?計算してのことでしょうか?
 写実的な絵に破綻したとおもわれる箇所、これが絵の魅力だと思います。「何だか分からないが、気になる所」、なぜ気になるのか自分自身の旅が始まるのです。自分の中にある靄のような暗闇との境界域、そこが見たいのです。絵はそれを見せる産婆のような役目だと思っています。

by sakaidoori | 2008-03-21 22:56 |    (たぴお) | Trackback | Comments(0)
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