栄通記

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2008年 03月 16日

559)STVエントランス・アート 「高橋靖子・展」  3月3日(月)~3月23日(日)

○ 高橋靖子・展
    「記憶の淵にて・・・」

 会場:北2西2
    STV北2条ビル・東向き エントランス・アート
    電話(011)207-5062
 会期:2008年3月3日(月)~3月23日(日)
 時間:月~金 9:00~18:00
     土・日  9:00~16:00
ーーーーーーーーーーーーーー(3・7)

 「・・・第50回は高橋靖子さんの油彩・水彩・刺繍画作品を紹介します」(DMより)

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 油彩、ガッシュ、布作品がホールにそれぞれの位置を占めている。

 油彩はお馴染みの「日記」を色に閉じ込めた作品。神経網のシナプスに繋がれて、アナログ絵画がデジタル模様で描きまくられている。描かれた文字・記号に意味があるのか?意味があるとしても公開日記だから作家のみ知る秘所の暗号と同一になっているだろう。
 日記・・そもそもどんな意味があるのだろう?文章が上手くなるためと準備、一日の備忘録、書き綴ることによる自己確認、後世への記録・・。
 絵画・・そもそもどんな意味があるのだろう?職業、情操教育、コミュニュケートの手段、描かざるを得ない人格的行為・・・。

 僕は赤い作品が特に好きだ。ダクダクとした血の流れを妄想する。そういう妄想を引き出す力は何処から来るのだろう?無意味な暗号のような線が、無意味故に激しく迫ってくる。あまりに淡々とした線だから、余計につらい。このつらさは何処から来るのか?赤い海に漂う能面のような線の世界。
 まだ高橋作品は救いがある。色に「美術家」としての意味と価値をおいているから。もし「美学」を無視した色の配列や、色が無くなった時、どうなるのか。無意味な「日記」としての記号の羅列、無意味な「絵画」、他者との交感不能の「絵画」・・・いや、人という絆を信じるならば「絵画」は刺にも旨酒にもなり見る者に迫ってくるだろう。

 今展、布の刺繍作品は一見に値します。糸の色と組み合わされた模様が肉質線のように這い回っています。絵画の線の拙さとは違って、不思議な生き物のように一本一本の糸(線)が綾なしています。糸だけという純粋さ、糸と糸の隙間深さ・・・刺繍作品は識者に多くの語る材料を提供していると思います。

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by sakaidoori | 2008-03-16 12:19 | STVエントランスホール | Trackback | Comments(0)
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