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栄通記

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2008年 03月 13日

556) ミヤシタ 「守分美佳・展」・アクリル  3月5日(水)~3月23日(日)

○ 守分美佳・展

 会場:ギャラリーミヤシタ
    南5西20-1-38 西向き  
    電話(011)562-6977
 会期:2008年3月5日(水)~3月23日(日)
 休み:月曜日
 時間:12:00~19:00 (最終日17:00迄)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(3・12)


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 抽象絵画。一切のタイトルは無し。
 パネルを支持体にしている。凸凹感を出して、黒で下地処理している。その上に色を塗るのだが、下地の色が輪郭線のような役割をすることになる。その黒の部分にクレヨン?などで線として重ねるようになぞられている。おそらく、この線が引かれることによって、絵は完結されたと思う。

 畔に区切られた田畑(牧草地)の様子の絵と言い換えることができる。どこかで守分さんは自然との語らいをしているのだろう。純粋抽象画というよりも、(人間の手の入った)自然の抽象化と捉えることこともできる。
黒い大地に白い雪が降る、ある面は雪を残したまま、他の面は初夏の緑に色付いてしまった。
 仄かな自然の香りはするが、土臭くないのが良い。
 面と線とのリズムが大地のゆったりした存在感にもなっている。雪を抱いた風景だ。守分さんは北国の人だ。雪の白にこだわりすぎた。その美しさに魅入られすぎた。
 「花の咲いた田園に乙女が遊ぶ」とは言わないが、いろんな「田園風景」があっても良いのではないだろうか。恋する乙女が不安と喜びで大地を踊る絵・・・。

(先ほどまで冒頭に長い文章を書いていました。書きたいことと書かれたことがだんだん離れていって、意味不明は文章になりました。削除しました。大幅に訂正し簡略して以下の文書に改めました。)

 昨年の個展は色と色のせめぎ合い、二つの色の隙間で格闘していた。緊張感を強いるところがあった。

 今展は基本的にその流れなのだが、多くの色を使い、色と色の隙間をリズミカルな輪郭線にすることによって緊張を強いる袋小路から解き放たれた感じだ。隣り合う色の関係が対立から開放に向かっている。
 小品の赤や紫のある絵は画家の感性が素直に出ていると思う。この絵の中の「色と線のリズム」の可能性が原石だと思う。残念なのは守分さんは白と黒を基調にしたおとなしい絵という方向にのみこだわりすぎたようだ。良い絵と思うが、もっともっといろんな色の組み合わせ、線の動きがあっても良いと思う。要するに破綻を恐れずに大胆に振舞っても良いのではないか。その辺を個人的に勝手に期待して、来年の個展を楽しみにしよう。



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by sakaidoori | 2008-03-13 12:48 | ミヤシタ


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