栄通記

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2008年 03月 10日

553)アートマン 「NUKILLZO個展 ー酩酊文学少女ー」 3月7日(金)~3月13日(木)

○ NUKILLZO個展
     ー酩酊文学少女ー

 会 場 : ART-MAN gallery
     中央区南4東4・西向き(隣がカレー屋さん) 
     電話
 会 期 : 2008年3月7日(金)~3月13日(木)
 時 間 :(曜日によって不規則です) 概ね、11:00~19:00(最終日~18:00迄)
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 若き青年の初個展。ペンキによるマーブリングだ。

 始めはマーブリングの模様に気を取られて見ていた。「人体にも見れる・・・」という言葉が聞こえてきて、その瞬間に「ほんとだ。この絵、裸婦の背中に見えるよ」と、思わず口にした。

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 どうですか、若い女性の綺麗な背中に見えるでしょう?お尻のラインはセクシーでしっかりしている。が、太もも辺りの輪郭は妖しくなり、顔の部分は正しく崩れて、若さと健康の裏側の妖怪じみた「醜」が大きく口を開けようとしている。
 とてもマーブリングの偶然性とは思えない。その辺のことを尋ねてみた。たまたま小品でそんな模様が出来たので、それを下描き風にして描いたものだという。画家にとってもインスピレーションが湧いた体験ではなかっただろうか。というのは、マーブリング自体を楽しむということだけではなく、何か具体的な物をを描く手段としての描法になったわけだ。マーブリングという模様の持つ誇張気味の肉質性と偶然性、そこに図と地の反転という視覚イリュージョン(錯視)を意図的に取り込んで、自己の表現の幅や深みを増すことを獲得したのではないかと思う。

 描かれた部分と描かれない部分を同時に絵画として鑑賞しだすと、なかなか今展は興味尽きないものになってきた。わざとに小品として区切られた大作も、作品と作品の隙間が、新たな「図と地」の関係を生んでいるように見えてきた。マーブリングの作為的な動きが画家の筆跡とリズムであり、単なる偶然を超えた意思的曲線美になってきた。全体が一つの絵であり、細やかな部分も一つの絵であり、錯視的に見ることによっていろんな事物が綺麗に惑乱する絵にもなる、そんなことをNUKILLZO君は楽しんでいるようだ。
 万華鏡あるいはマンダラの世界を生みたいのだろう。


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by sakaidoori | 2008-03-10 22:03 | アートマン


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