栄通記

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2008年 03月 04日

549) 法邑②「道都大中島ゼミ 『版’s SEVEN』」・版画 終了・1月30日(水)~2月7日(木)

○ 道都大学中島ゼミ
   「版’s SEVEN」 

 場所:茶廊法邑
    東区本町1条1丁目8-27
    電話(011)
 期間:2008年1月30日(水)~2月7日(木)
 休み(定休日)・火曜日
 時間:10:00~18:00(最終日は?:00まで)

 【出品作家】
 犬養康太 松本直也 柚原一仁 関谷修平 大泉力也 川口巧海 石井誠・・・以上6名。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(2・7)

 (松本直也君の後、記事が滞りました。)

○ 柚原一仁

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上から「あなたへ・・・」、「・・・ちりちり」、「GAME」。
(写真の色が悪いです。ピンク色は白をイメージして下さい。)

 シンプル、あっさり、抽象的版画、そしてどうしても言わなければならないことは遊び心・ユーモア精神だ。
 技法的には色数ごとの版数だ。色を上から重ねることによって、下地の重ならない部分が色として残るわけだ。だから、四版四色の場合、最後に重ねた色の下には三色が埋まっていると考えてもいいわけだ。技法的にどれほど難しいかは分からない。残した色、重なる色合いに計算以上の版画的効果を芸術として期待しているだろう。

 僕はさいとうギャラリーで松本・柚原・犬養の3人展を見た。版画表現の違いに感心した。今展では、その共通性に思い至った。単純に言えば、通奏低音を遊び心として共通しているのだ。
 柚原君の場合は版画(シルクスクリーン)の制作過程で遊んでいるのだ。形が変化し、色が変化する現在進行形を遊んでいる。彼の良いところは変化の過程を否定しないで、身を任せているように思える。実にポジションが軽い。そうでなければ芸術という転生流転する女神の普遍性を見逃すだろう。時代は豊かで軽くてファージーだ。倫理家は情けない時代だという。一理はあるがその意見には与しない。過去は否定しないが、現在を否定するほどの重みはない。遊び心、これこそ現代の有力な武器だ。
 なんとも意味不明な彼だけにわかるタイトルだ。その柚原君の遊び心を愛している。


○ 犬養康太
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 今僕は遊び心の柚原君を賞揚した。一目で遊びの権化のような犬養ワールドだ。
 ある疑問が湧いてきて、犬養君に尋ねた。「肉質線描に魅力を感じるが、シルクにする必然性はあるの?」
 今その返事は書かない。

 二つの理由で尋ねた。
 一つ目。昨年の夏、市民ギャラリーで中島ゼミ展を見た。彼の作品はDMにも採用されていた。会場にも沢山展示されていた。線描の自由さ、黒のあっけら感さは圧倒的魅力があった。だが、何としたことか「三猿展」と今展と新作が無いようだ。どうも、発表する意欲はあるが制作する意気込みに欠けていると判断した。
 二つ目。作品を直に見れば分かるのだが、版画特有の重ねるということに無頓着だ。色もあるにはあるが、単なるべた塗りで試行錯誤の一里塚という感じではない。自分の線描画とシルク版画の対話が無いように感じた。大きく派手にする為の手段としてのシルク制作と思えた。

 犬養君は作品同様に自由な人なのだろう。真剣では有るが、一つのことだけに集中するには衒(てら)いがあるのかもしれない。若い人だ、そのエネルギーをロックなどの音楽やスポーツに発散しているのかもしれない。
 パフォーマンス性を含めてエネルギーがあって個性のある絵を描く人だ。シルクでも何でも構わない。継続した制作と発表を期待しよう。



○ 大泉力也
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 左から「別の行列」「緑のある風景」「命」・シルクスクリーン。

 道都大2年生の大泉君です。道展にも入選経験があり、先の「第一回道展・U21」では奨励賞を取っています。

 渋い色合いで抽象絵画そのものです。象徴的感覚で画面を構成するのでしょうか?今後、もっと親しく作品に接するでしょう。栄通の饒舌は先に延ばすことにしましょう。

 一つだけ希望です。作品がアクリルに反射して見難かった。
 「三猿展」で松本君にアクリル板のことを話したら、彼は潔く外しての展示であった。実に見やすかった。写真も撮りやすかった。松本君、意見を取り入れて有難う。
 状況にもよりますが、一週間程度の展示です。面倒とは思いますが会期中の保護版外しも考慮に入れてください。

(③に続く)

by sakaidoori | 2008-03-04 21:25 | (茶廊)法邑 | Trackback | Comments(0)
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