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栄通記

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2008年 02月 21日

533) 市民ギャラリー ①「道都大学デザイン学科・卒業制作展」・終了 2月5日(火)~2月11日(月)

○ 道都大学美術学部デザイン学科・卒業制作展
   
 会場:札幌市民ギャラリー 
     中央区南2東6
     電話(011)271-5471
 会期:2008年2月5日(火)~2月11日(月)
 時間:10:00~10:80(最終日17:00迄)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(2・9)

 シルクスクリーン、版によるテキスタイル、コンピューター・グラフィック、絵画、立体作品、映像、焼き物などなどと多ジャンルの美術展です。

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 いろいろ勉強した作品や気になった作品を中心に書いていきます。

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 ↑:武部ゆい、「静寂と玲瓏」・コンピューター・グラフィック。

 機械製作ですが、どれだけ肉筆に近づけるかを試みているようです。
 たまたま話を伺えました。各パーツごとに仕上げて、最終的に貼りあわせるようにして仕上げているとのこと。根気と拘りの成果です。輪郭の明快なことと、深みの有る色の追求、画題や余白美など日本画・東洋美を意識しているようです。機械装置での美の表現の可能性を作家なりにとことん追求しようという姿勢に好感を持ちました。(タイトルが不明なので、どなたか教えていただけると幸いです。連絡を頂きました。作家名の訂正とタイトル名を明記します。有難うございました。)

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 ↑:山本悠太(クリエイティブ・デザインコース)、「goblin light ~変化する照明~」

 キャプションには、「2つの対となる塔は男女の心を表現しています。男女の違いを色と光の高さで現し形態が変化することで心の動きを表現しました」
 大きさの違いでどちらが男女であるかを分かるようににしていることが気になった。機能美を追求した作品ならば分かるが、男女の心を表現するのに違和感を覚えた。それで、正面から写真を撮って、大きさの違いを確認してみた。わざとに、小さい方の下方から撮って、大きさの前提を無視するように撮ってみた。
 広告イラストでは性差を利用して視覚表現をしている。例えば、主婦をターゲットにした商品では、躍動感のある女性を満面の笑みを湛えて必要以上に大きく写したりする。男は周囲で彼女を取り巻くようにして眺めて、存在感を薄めている。
 デザインを学んでいる山本君は女を小さくすることにどれだけ自覚的なのだろう?物理的に女が男よりも小さいということは、女を小さく表現することを意味しないし、全く関係ない。特に商業デザインにおいては。

 慎ましく小さく男に寄り添い、共に輝きたい。男は大きくあって輝き、見えない部分を女が照らしてあげて、男女の分業とするということか。古き良き理想感である。

 

by sakaidoori | 2008-02-21 18:41 | 市民ギャラリー


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