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栄通記

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2008年 02月 20日

531) 雑記(ブログ再開)

 一週間ぶりの投稿です。日曜日にはパソコンに向き合えると思ったのですが、車泊が意外に長引いてしまいました。美術のことを書きながら、日記風に写真を何枚か載せておきます。

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 2月14日、晴れ。
 日高門別(新ひだか町)の「とねっこの湯」です。温泉です。色は茶褐色で無臭、源泉が35℃弱なので加温しているがかけ流し、夜10時までの営業で500円です。国道235号線沿いの海側にあります。
 この温泉にはお世話になった。露天風呂はあるし、広い休憩所はあるし、食事もできます。もっとも缶ビールを二度買っただけで利用していないので、料理のほどは分かりません。

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 浴室の入り口に番人のように絵画がありました。
 千代明(道展会員)、「水の記憶」・F100・アクリル・1996年、本人の寄贈
 「水の記憶」というよりもウルトラマンが番台に座って大きな顔を覗かしているように見えました。作家の千代さんはグループ展「プラス1」(⇒こちら)でお馴染みの人です。鉄材を自由に加工してメタリック着色し、光と影で空間を造る作家とというイメージです。こういう絵画を描いていた人なんですね。

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 入り口には同じ作家の小品が展示してありました。特にタイトルはありません。この温泉施設を建てた企業による寄贈作品です。他にも似た作品が2点ありました。
 緑の輝きの強い作品です。千代さんは普段こういう絵を描いているのか、注文による制作なのかはわかりません。いずれにせよ、名前を知っている作家の作品を見れるとは嬉しいことです。

 
 太平洋側は雪が少ないと聞いてはいるが、本当に少ない。そして、この日は快晴である。さぞ暖かいと思って車から出ると、ことのほか寒い。緩やかな風が心地良さを通り過ぎて痛いくらいに顔を刺す。時間に余裕があったので、まずはコーヒー・タイムで門別・富川生活が始まった。終わった段階の現時点で振り返れば、今後は遊びとしてでも野外生活にもっともっと時間を使わないといけないな、という感じ。体力の残っている50代である。

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 ↑:旧門別町の中心地域である富川市街地の夜景?
 沙流川川口流域であり、この川が地域の要なのだろう。北に行けば平取、日高と北海道の中央につながっている。札幌にいると石狩川や豊平川のことばかりが川のイメージになりがちだ。実際これらの川は北海道を代表する川ではあるし、北国を牽引した札幌のことを考える時には常に想定しておかなければならない存在である。
 だが、北海道は広い。治水のために川は往時の迫力をなくしたが、大地を血管のように流れているその姿は汲めども尽きない世界がある。石狩川、それは大雪山・石狩岳の北側を水源地とし、上川、旭川、石狩平野、石狩河口に注ぐ大きな川である。
 だが、石狩川が全てではない。川は高みから低みへと流れる。北に東に南に、大きくもあり小さくもあり、深く浅く流れていく。流れは土地を分断し両者の世界は別世界になり、橋や舟がそれらをつなぐ。   

 川・・・夢がある。太古への時間を突き抜けた旅ができる。
 終日(ひねもす)、砂に手をあてがいながら川口でのんびりしてみたいものだ。(以上14日の写真)

by sakaidoori | 2008-02-20 10:52 | ◎ 旅・飛行機・船


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