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栄通記

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2008年 02月 12日

528)時計台 「道都大学学生作品展 建築学科・模型作品」 終了・2月4日(月)~2月9日(土)

○ 道都大学学生作品展 建築学科・模型作品
     「旧黒岩家住宅(旧簾舞通行屋)」

 会場:時計台ギャラリー 2階C室
    北1西3 札幌時計台文化会館・中通り南向き
    電話(011)241-1831
 会期:2008年2月4日(月)~2月9日(土)
 時間:10:00~18:00 (最終日17:00迄)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(2・5)

 先週まで、道都大関係の展覧会が数多くありました。少しずつですが、記録していきたいと思います。


 ほぼ同期間中、市民ギャラリーで卒業制作展があった(記事の予定)。だから、4年生以外の道都大学生展が時計台で開かれたことになる。美術関係はAB室で、C室では建築学科某ゼミ生による札幌市指定・有形文化財「旧黒岩家住宅(旧簾舞通行屋)」の模型作品が展示されていた。

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 13間×5間、約23.6m×9mの実物を10分の1に縮小しての模型だ。
 大きい。参加学生は10数人という。屋根の板葺き部分などは大変だったろう。大変さのあまり、内部の間取りまでは手が回らなかったようだ。次年度にに引き継がれたらと希望するが、来年は違う文化財に取り組むのだろう。仕方がない。完璧を求めるほうが欲張りというものだ。

 昨年は北広島に有る国指定遺跡「旧島松駅逓所」であった。札幌農学校の初代学長クラーク博士が「ボーイズ・ビー・アンビシャス」と行って、見送りの学生に言葉を残したところだ。明治10年4月16日のことだった。
 この模型は寄贈されたとのこと。場所を聞いたが忘れてしまった。今回の模型も寄贈されると思う。大きいだけに搬送が大変だ。
 

 会場にはパンフがあったので、以下年譜的メモを抜粋。

・明治4年 札幌から定山渓を経て有珠に通じる「有珠新道(本願寺道路)」の開通。
・明治5年1月 その要所となるミソマップ(簾舞)に旅行者や開拓者の宿泊、休憩する通行屋として建設。24.5坪で模型の半分の規模。(模型の左半分。)
・明治17年 通行屋は廃止
・明治20年 新道(旧国道)開削に伴い、建物は現在地に移転された。その時に増築されてほぼ現在の規模になる。
       黒岩家3代にわたる住宅とともに、宿屋御料局札幌出張所簾舞分担区員駐在所、私設教育書(簾舞小学校の前進)として利用され、地域の発展に奉献した。

・黒岩家から札幌市に寄付され、昭和59,60年度に全解体調査および復元工事が行われる。

 簾舞の旧国道の北側に目立つような、目立たないような感じであります。無料です。屋根の勾配といい、中の間取りといい、本州の建築思想をそのまま北国に持ってきた感じです。
 間取りなど現地に行って確かめて下さい。玄関、宿泊用の部屋、居間、台所、土間、馬小屋、納屋からなっており、開拓農家の機能と通行屋としての機能を確認してください。札幌の歴史の現場です。

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by sakaidoori | 2008-02-12 23:57 | 時計台


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