栄通記

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2008年 02月 08日

524)創(ソウ) 「伊藤也寸志・写真展」  2月6日(水)~2月11日(月)

○ 伊藤也寸志・写真展 
    「写真都市」
    
 会場:ギャラリー創(ソウ)
    南9西6 U-STAGE1F・南9条通り沿いの南側、入り口は北向き
    電話(011)562ー7762
 会期:2008年2月6日(水)~2月11日(月)
 時間:10:00~19:00(最終日17:00迄)
 ※駐車場は二台分完備
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 伊藤君は北海学園大学Ⅰ部・4年生。昨年も資料館で2人展だが、記念すべき融合展を開いた。なにやかにやと精力的に作品を発表している。ともあれ、個展は初めてではなかろうか。この年齢でこれだけの量をまとめきって発表できるとはたいしたものだ。卒業してからが、本格的に「伊藤にとっての写真とは何か?」が問われるだろうし、是非とも単なる継続以上の写真を見せてもらいたい。以上、個展に対する祝辞です。(2・6)

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 部屋は2室に区切られている。3分の1ほどの入り口部分は光が燦燦と入り、伊藤・写真都市の表を象徴的な空間である。この場合の表とは被写体としての都市の表ではない。まさに「光」が伊藤・写真の「表」なのだ。
 彼はモノクロの写真家だ。しかも白はまぶしく、黒もまぶしく撮る。以前は強調しすぎの白黒のまぶしさが伊藤カラーだった。今展はまぶしくはあるが深みのある白と黒の表現にチャレンジしている。それはセピア風の懐古調を避けながらも、伊藤風の近代都市札幌を人間臭く撮り込んでいる。それは多感な青年が生まれ育った近代都市を見る一つの眼差しでもある。

 
 ギャラリー・創はフラットな壁が少なくて、ブロックで適当に区切られている。伊藤君はその狭い壁をワン・ユニットととして、一つのテーマあるいはムードで展示している。テーマと言っても一つ一つの独立性はそれほど強くは無い。むしろ、違いは違いとしながらも、際立った区別を避けようとしている。都市の連続と不連続を織り交ぜている感じだ。
 以下、何点か個別作品を載せます。色は全て白黒ですが、照明に引っ張られて色付いて見えるが、想像をたくましくして白黒としてみて下さい。かつ、会場の展示構成に関係なく、僕の編集で載せます。

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 ここには都会の象徴のような写真は少ない。
 例えば、コンビ二は無い。そこに買い物に来たり群がる人が居ない。エロス的風俗は無い。現実の都会の闇と光にスポットを当ててはいない。
 伊藤君の目はことさら社会の内部に入ることなく、白黒という色合いの深さとは裏腹に、都会の表面を人間的高みから眺めている。肉眼による肉眼的世界から離れきれない、より以上接近しきれない伊藤君が居る。それは彼の優しさだろう。その優しさが白黒としてのセピア風にもなりかねない危険をはらみつつ、新たな記録写真という地平を開いている。僕はそのことは素晴らしいと思っている。現代青年が都会を「愛してる」表現になっている。
 「愛の表現」、何て臭い言葉であろう。彼は恥じらいを込めて高みから表現している。より一層の高みへ、可能性を秘めた写真家だと思う。

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by sakaidoori | 2008-02-08 18:06 | 創(そう) | Trackback | Comments(0)
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