栄通記

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2008年 02月 08日

523) 大丸藤井セントラル ②「どんぐり会展(北海高校美術部)」  2月5日(火)~2月10日(日)

 (①に続く)

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 ↑:2年・杉澤玲奈、「裸婦-laugh!」・S110。

 何が良いか。タイトルが良いのです。「ラフ」、思わず笑ってしまいました。いささかノーテンキな絵のタイトルにラフです。ユーモアを超えたブラック・ユーモアです。


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 ↑:2年・登石莉彩、「納屋の明かり」・S110。

 昨年も強く印象に残っている学生作品です。
 他の作品は心象性や遊び心が強いのですが、一人古典的というのかレンブラント風に強い光と闇を強調した写実的作品です。画題も納屋ですし、さらに古風です。古風であることは悪いということとは全く関係ないでしょう。絵は基本的に「目」の世界だと思っています。更に納屋を見る「目」を鍛えてください。来年も同じ感じの絵だと思います。楽しみにしています。(昨年の紹介で名前が間違っていました。すいませんでした。)

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 ↑:2年・村田愛莉、「喜悦」・S110。

 一緒に展示されていた「後悔」ともども、学生全道展の優秀賞作品です。濃密な絵で、何かを描いているのですが、それらにはあまり意味は無いようです。ボンボンと描かれた物が目に飛び込んでくる迫力があります。「喜悦」「後悔」など、宗教的タイトルですが、絵を描く行為に、その意味を託しているのでしょう。ポロックが好きな学生かも知れません。優秀賞も納得します。

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 ↑:3年・佐々木文子、「お化粧ごっこ」・変100。

 何とも怖い絵です。小指をしゃぶろうとしている、あるいは小指で唇を化粧しようとする絵です。しかし、ミミズか何か変な物を食べようとしている気持ち悪さがあります。画面一杯の色のけばけば感、眉毛も毛糸でコラージュしている。大人顔負けの大胆さ、グロテスクさです。

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 ↑:1年・佐藤誠、左から「密室」・80号、「人生美味礼賛」・50号。

 1年生ですがしっかりと自分の線・色合いで描いている学生です。カラフルでユーモラスです。


 教会の内部を描いた、学生離れした感覚の絵があった。その感性がきになって案内の学生に絵のことを尋ねた。写真を利用しているとの返事だ。
 有名絵画の模写は勉強のためにするべきだと思っている。写真の模写も自分に役立つと思えばなぞるように絵にしたらいいと思う。だが、それらの絵は不特定の鑑賞の場では発表すべきではないと思っている。内部の意見交換などの時に、他人に見せるべきものだと思っている。模写的絵を他人に褒められても何の意味も無いではないか。
 今回のその絵がどの程度写真を利用したかはわからない。利用度に関係なく、あれだけの大きさに特異なムードで書き上げれるとはたいした技量だと思う。その技量をオリジナルな展開で鍛えてもらいたい。

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 ↑:左側、3年・鈴木未央、「衝動」・150号。
 右側の大作、野村夕季子、「明るい景色」・S110。


 参考記事⇒昨年のどんぐり会展
      今展の作品目録

by sakaidoori | 2008-02-08 11:58 | 大丸藤井スカイホール | Trackback | Comments(2)
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Commented by 川上@個展deスカイ at 2008-02-11 14:21 x
登石莉彩さんの納屋の明かりは昨年の作品よりぐっと良くなりましたね。
この時期に光に興味を持ち落ち着いた作画を心がけている態度に好感を持ちます。右側のS50の作品「春陽」はさらによい作品だと思いました。
登石さんは昨年は昨年の名前の表記で間違いないと思います。私の資料でもその通りです。
Commented by sakaidoori at 2008-02-11 23:18
> 川上@個展deスカイ

 今晩は、いつもどうもです。
 登石さんの作品、ことさら明るい部分に意味があるというわけでもなく、明るい空間に魅力的なものを感じます。光と闇にどんな思いで作画しているのか、尋ねてみたくなります。気になる学生のことをコメントしていただいて、嬉しいです。
 表記の件、どうもです。検索の利便性の為に、変更しておきました。感謝。


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