栄通記

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2008年 02月 07日

522) 大丸藤井セントラル ①「どんぐり会展(北海高校美術部)」  2月5日(火)~2月10日(日)

○ 第98回北海高等学校美術部
    「どんぐり会展」

 会場:大丸藤井セントラル 7Fスカイホール
    電話(011)231-1131
 会期:2008年2月5日(火)~2月10日(日)
 時間:10::00~18:00(最終日は17:00迄)

 【出品学生】
 3年 百瀬康晃 鈴木未央 佐々木文子 佐藤織
 2年 村田愛莉 登石莉彩 杉澤玲菜 坂汐織里 太田なつ香 菊地万生里 小笠愛里沙 野村夕季子
 1年 天野有理 大川ちひろ 中村智織 佐藤誠
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 スカイホールの壁に高校生の大きな作品が誇らしげに並んでいる。「どんぐり」とは小さな種が大ききく大きく育てよという願いを込めた命名だろう。だが、単に大きいだけがここの美術部の特徴ではない。気持ちをぶっつけるような絵を描いている。それらの絵が「へたうま」か「へたへた」かは問うところではない。もともと絵の好きな学生のたまり場なのだ。
 現在の日本では高校=普通教育が一般的だ。美術部の学生がそのことに上手く適応できているかは知らない。学生はいろいろな動機で絵を描いているだろう。その絵を楽しもうではないか。上手くいっていないところは何故だろうと、上手くいっているところは単純に褒めよう。以下そういう形での僕の感想です。(2・5)

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 ↑:菊地万生里(2年)、「あの子の森」・S110。

 大型絵本の一頁のような作品です。背景の色使いは素敵です。右側の人物、足だけ描いてどんな人物なのだろうと、次のページをめくりたくなる。線のたゆたゆしさがイメージを一層膨らます。こんなに大きな画面で物語を描ききるのはたいしたものだと思う。
 全てはオリジナルだと思う。ですが、どこかでめくった絵本の印象がぬぐえない。それはきっと、彼女自身がいろんな作品に刺激されて、体の中に血肉化しているのでしょう。それらが意図せずに出てきたのでしょう。構図といい、色合いといい魅力的です。更に大胆に夢物語を描いてください。


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 ↑:太田なつ香(2年)、「吟遊詩人の咏」・S110。

 大きな絵です。大きいだけに壮絶な失敗作です。
 「大きな絵が描ける」、という喜びで太田さんはあれもこれもと、普段思っていることを絵にしようとしたのです。「大きいから一杯描かないといけない、描けるはずだ」
だが、描けば描くほど自分の思いとは裏腹に、絵の大きさの前でギブアップしたのです。描ききった失敗ではなくて、描ききれない失敗をあちこちに残してしまったのです。
 僕は思うに、太田さんは欲張りな人ではないでしょうか。溢れる思いを絵は実現してくれる、という気持ちが強いのではないでしょうか。今回の作品には色々なメッセージを読み取れます。右側の棺おけ、生と死がモチーフでしょう。棺おけから流れる白い流体、再生あるいは次の世界への旅立ち。真中の球体、地球であり、その生命体の過去・現在・未来への関心を表現したのでしょう。等々。
 大胆に半分も赤くしたのを好ましく思う。観念的だが思想性を表現しようとする姿勢に高校生らしさを思う。絵画に対する志を褒めたい。次はそんなに欲張らずに一つのテーマを追求してチャレンジしてみては。
 (菊地君と太田君の話が長くなりました。理由は彼女たちと会場でいろいろと会話をしたからです。来年、作品と会いましょう。)

by sakaidoori | 2008-02-07 23:02 | 大丸藤井スカイホール | Trackback | Comments(0)
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