栄通記

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2008年 02月 06日

519) 富士フォト・サロン 「細田直之・写真展」 終了・2月1日(金)~2月6日(水)

○ 細田直之・写真展
    「水面1メートルから広がるカヤックの世界」

 会場:富士フォトサロン札幌
    北3西3 札幌北三条ビル1階・北向き
    電話(011)241-7366
 会期:2008年2月1日(金)~2月6日(水)
 時間:10:00~18:30
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 カヤックによるカナダ北西部の3回の川旅の写真展。
 一人旅、ゆらりゆらりと下って行くわけだ。その目の高さは常に1m。舳先と川面と空と、変化して行く辺りの景色を撮って行く。
 写真家は旅の追体験を鑑賞家に求めている。沢山の写真を撮ったはずだ。だが、極力カヤックから辺りを見るということに拘る。あえて言えば、写真としては似た写真が多くて変化に乏しく感じる。それでキャプションを読んで行く。大きな紙に、大きな肉筆で、決して上手ではない字を読んで行く。長い文章ではない。例えば、
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 そんな文章を読んで行くと青い空と水面の写真に、ふといつもの写真展とは違うことに気づかされる。「川下りか・・どこの川なんだ・・・カンダ?・・・白夜?・・・」会場には地図も用意されていて、撮影者の行路も簡単に分かるようにしてあるのだが、そこがカナダ西部と分かるのだが、なかなか極寒地という事実が伝わって来ない。白夜だとか、森林限界だとか、蜃気楼という言葉を読み進むうちに、ようやく撮影者が何をし、何を写真鑑賞する人に求めているかがやっとおぼろげにわかるようになってきた。

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 ↑:①2004年6月から7月。マッケンジー河から北極海に出る旅。

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 ↑:左側から、②2005年8月~、ユーコン河の支流、ビック・サーモン・リバーの航路。③2007年8月~秋のユーコン河の航路。


 写真展では3会のカヤック下りの紹介をしている。
 何と言っても圧巻は①の北極海への旅だ。行程の長さ、時間の流れの長さと関心を持ち始めたら、空と川面と少しばかりの陸の景色が興味尽きない。説明書きを読んでも分からない時は居合わせている撮影者・細田さんに尋ねてみる。尋ねた以上の返事が返ってくる。カヤック北帰行という不思議な旅はおぼろげな姿を少しは輪郭を鮮明にし始める。と同時に、色としての中身が知りたくなり、謎は一層深まったと言うべきかも知れない。
 それは旅人の自慢話でもあろう。だが、何て素敵な自慢話だろう。決して行くことのない北西カナダの河と北極海の話。「太陽の一日の動きの不思議さ、月の話、高緯度にに行けば行くほど、飛行機の飛んでいる姿の奇怪さ、直線上昇からいきなり落下のごとき直滑降・・・」確かに一つ一つのエピソードは面白い。だが本当の面白さは変わり映えもしない日々の行程ーそれは天候や熊などの危険を常にはらんでいるものだがー、淡々と進む時の流れ、その中での撮影者の存在の在り様が写真の手前に見え始めてくることだ。

 まだまだ冒険野郎・細田の旅は続くのだろう。カナダ北西部の極寒地、ユーコン河、ビック・サーモン・リバー、その名を聞けば思い出すだろう。細田直之という名前を。(2・5)

 
 ※次回展覧会の予定→5月12日~18日(日)、札信ギャラリー。
  今回は船旅にウエイトを置いた展示でした。次回は陸地の景色、人やその生活にウエイトを置いた展示になるそうです。日程ですが、細田さんは12日(月)~と仰っていましたが、12日は作業日で、13日(火)~が展覧会ではないでしょうか?

 ※細田直之プロフィール:1967年札幌市生まれ(⇒他はこちら


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 ↑:DMの写真。

by sakaidoori | 2008-02-06 22:24 | 写真)富士フォト・サロン | Trackback | Comments(0)
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