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栄通記

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2008年 02月 01日

507) モエレ沼公園 ①「スノースケープモエレⅢ」 1月30日(水)~2月3日(日)

○ スノースケープモエレⅢ
   「ホワイト リンケイジ(White Linkage)」
     つながる冬。つくりだす冬。

 会場:モエレ沼公園ガラスのピラミッドと、その周辺
    札幌市東区モエレ沼公園1-1
    電話(011)790-1231
 期間:2008年1月30日(水)~2月3日(日)
 時間:11:00~19:00(30日は17:00迄、2日は21:00迄)
 料金:無料。(一部、基調講演とダンス・パフォーマンスは有料。)
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 天気に恵まれた本日(2月1日)にモエレ沼公園に行ってきました。このイベントは初めての観覧です。
 実を言うと、僕はああいう立派な建物でのイベントには足が向かないタイプなのです。そのイベントが良いとか悪いとかではなくて、根が貧乏性というか狭い中での育ちなもので、近代的高層建築とかリッチな空間に恐れをなすところがあるのです。例えば、二本の分かれ道があればついつい細くて惨めっぽい方に行く道を選んでしまうのです。立ち食いうどん屋があれば、安さと匂いに負けてふらふらっと入ってしまいます。時々テンポラリーに地下鉄で行くのですが、途中に立ち食い蕎麦屋があって、食べないで通り過ぎるとどこか悔いが残ってしまいます。

 美術鑑賞家と名刺に刷っているのですから、己の性分に関係なく行かねばなりません。無料なんですから。

 黒とピンクのチラシには色々と能書きをしたためています。
 100万人以上の世界の大都市で札幌ほどの降雪のある街はないと。なんと、年間5m以上なのです。雪はストレスだが観光資源でもあり、文化でもあると。それで、公園の芸術性を生かしてアーティストや学生、市民と共に「雪や冬の可能性」を展開しようというものです。時代が時代ですから地球温暖化なども考えようというのが主旨です。

 そういう立派な主旨は主旨として、見た印象を一言で言えば、「大きな公園で、ちまちまやっているな」というものです。貧乏根性の僕にはリッチな空間でのこじんまりとしたイベントという事には変に親近感が沸くのですが、あの立派な建物でこれで良いのかという違和感も抱きます。正直に言って、イベントの主旨の高揚さに比べてのギャップがありすぎると思うのです。単に、「モエレ沼公園はいろんな人に来てもらいたい。冬は訪問者が少ない。アート心でモエレの冬と雪を楽しんで」くらいの主旨程度のイベントだし、それで十分な意義があるのではと思うのです。
 おそらく、こういうイベントには関係者の実績作り、自治体との関係性を強めたいという政治性があると思います。僕はそのことは否定しない。むしろ、そういう政治性をいろんな場で展開すべきだと思っている。行政にアート心の何たるかを機会があるたびに可能性を提示すべきだと思っている。ですが、行政にいかに働きかけるかという戦術・戦略の拙さを感じる。やはり、等身大の言葉を発し、等身大の行動以外にはないのでは。・・・作品という事実が全てを物語っていると思うのです。

 項を改めて会場風景を載せます。

by sakaidoori | 2008-02-01 23:30 | ☆モエレ沼公園


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