栄通記

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2008年 01月 07日

462)時計台 「駒澤千波・展」 終了・2007年7月30 日(月)~8月4日(土)

○ 駒澤千波・展

 会場:時計台ギャラリー 3階D室
    北1西3 札幌時計台文化会館・中通り南向き
    電話(011)241-1831
 会期:2007年7月30 日(月)~8月4日(土)
 時間:10:00~18:00 (最終日17:00まで)

 昨夏の展覧会の写真紹介です。時期はずれの写真紹介ですが悪しからず。


☆1980年・美唄市生まれ

 駒澤さんは道展の日本画部門の会友、昨春から社会人ですから、これからが本当の画業を築いていくことになるのでしょう。

 確か、2006年12月頃にさいとうギャラリーで個展をしたと思うのです。普段見慣れている動物達を画題にはしていなくて、自我の目覚めのような心象風景の絵であった。現在の自分の絵を問うというよりも、自分自身がなぜ絵を描くのかとか、どんな気持ちで自分と絵が関わってきたかを画家自身が確認するような展覧会だった。青年の初々しい心が見れて微笑ましいと同時に、好ましいものだった。

 今展は公募展に出品したお披露目というよりも、親しんで描いている画題との語らいという感じだ。
 駒澤絵画は若い女性を視点の中心にして、動物達が色とりどりに彼女を囲むというスタイルだ。2004年度道展で佳作賞を受賞したが、生き物達の可愛い表情、七色の世界に包まれて少女の夢見る世界を表現していた。
 最近は明るさを落して、すくっと少女を立たせ、黒い世界が包み込み忍び寄るという画風だ。画題による主張を落し、色そのもの、色そのものでの表現へとの深化でもあろう。「黒」をみてもらいたい。そうは言ってもやはり生き物は付き添っていて、少女の心模様の投影であったり、守護であったりして大事な役割を果たしている。今展はそれらの生き物が画家・駒澤の何であるかを確認する為の展覧会と言ってもいいかもしれない。

 象徴的なのはそれらの動物達を使ってのアニメーション作品だ。細かい生き物は忘れてしまったが、魚や蝶達が次々に違う生き物に変化していくものだ。優しく可愛らしい少女の夢の世界というものだ。会場にアニメ展示の説明がしてあって、画家本人も「・・・全体の雰囲気からは異質ですが、少しでも楽しんでいただけたら幸いです」と、結んでいる。
 確かに異質な感は否めない。画力を感じる絵ではあるが、彼女の画題と呼応した甘さとの共通性を思う。
 一方では画題に対する拘りをいろんな角度から確認し、次の飛躍にしたいという思いも伝わってくる。単にアニメと言ったが、一齣一齣を手書きにし、慣れない映像化として完結させるのだ。協力者はいると思うが、相当の時間と労力を要しただろう。ストーリーの子供っぽさや、作家の「楽しんでいただけたら・・」という言葉とは裏腹に、画家の執念・執着を思う。画題の平面世界(二次元)から立体世界(三次元)へ、などという褒め言葉とは異質な、表現以前の原点を思う。個展とはそういうものかもしれない。

 展示作品には多くの少女が登場する。自画像と理解して構わないであろう。この少女がいつ大人になり、女になり熟女になるのか。あるいは絵から消えるかもしれない。それは絵の中にある甘さ・ひ弱さが消えていく姿の反映かもしれない。長い旅の始まりでもある。


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↑:左から、「空気の底」・2006、「まどろむ」・2006。

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↑:左から、「ふたつめの言葉」・2006、「空の庭」・2007。

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↑:左から、「微睡む」(?)・2006、「その向こう側」・2006。


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↑:左から、「何処へ」、「何処かへ」。

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↑:左上の絵画、「やはらかな種」・2002。
 この絵は、「今の作品の原点になった絵」ということ。右のモニターでアニメーションを見るわけです。確か、協力者による音楽も流れていました。本文もそうですが、メモ無しの記憶のみで書いているので、間違いがあるかもしれない。読者にとってはいい迷惑ですが、書き手にとっては残った記憶がイメージの核なのですから勘違いも意味のあることです。所詮文章は虚構だと思う。

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by sakaidoori | 2008-01-07 16:05 |    (時計台) | Trackback | Comments(0)
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