2008年 01月 05日
○ 渋谷俊彦展 -瞑想の森ー 会場:CAI現代研究所 北1西28 電話(011)643-2404 会期:2006年9月23日~10月7日(土) 休み:会期中無休 時間:13:00~19:00 (以下、渋谷展以前の話を中心にして。) 「絵画の場合・展」(2007・10・18~11・18)は『絵画とは何か?』を個々の作品、個々の作家を通じて具体的に考える展覧会だ。解を求めるというよりも、何であるかを考え、その考えを公開し、個々の関係をより広い関係で検証し確認しようとするものだと思う。参加作家にとっては始めから作家同士、発表の場、鑑賞者などとの関係性、社会性を意識し、そのことが自己の作品化にどういうことになるかを確認する場でもあろう。 議論はどこから始まっても可能である。 この展覧会を成り立たせている札幌という風土から、2007年10月という有機質な時間から、訪れる鑑賞者の風情から、などなど。その全体性は美術から発信された社会的メッセージに及ぶものである。 もちろん、社会に響くだけの力があったかどうかは不明である。微弱と言った方が正しいかもしれない。10年後には単なる展覧会だったと言われるかもしれない。それは他の個展や企画展とて同じ運命だろう。それ以上に「問われるだけの展覧会にはなっていない」という無視に等しい返事が返ってくるかもしれない。それは現在においては仕方の無いことでもあろう。逆に、皆が面白いと言われる現象(展覧会)には斜に構えて時間の経過を待ったほうがいいかもしれない。 他者の反応は大事だが、他者の反応を無視する態度も大事かもしれない。最大公約数を求めれば自我の叫びという現代病がのた打ち回る。最小公倍数を求めれば、他者との関係性が危うくなる。作品と言う「自己発表」は研ぎ澄ませば澄ますほど、出来映えという結果以上の危うさが返ってくる。 「絵画の場合」と言う言葉に触発されて、取り留めの無いお喋りをしてしまった。 昨秋に終わった企画展覧会だ。だいぶ書き残した。中途半端な記事もあり、申し訳ない気分だ。それはそれで仕方が無い。次回の作品に出会った時に吐き出すだろう。期間中にある程度は書いたので、関係者の方も許してくれるだろう。 以下、何回か記録や確認という思いを込めて記しておきます。 何はさておいて、渋谷俊彦の作品。 氏は一昨年の秋にCAIでインスタレーションを発表した。今展はその時の作品群が場を変えたらどう響くかを作家自身が確認したいという気持ちが強かったと思う。その為にもその時の展覧会をここで紹介するのは意義があると思う。既に他のブログでも写真紹介されているので、新鮮味には欠けるが、間歇的に何度見ても刺激に満ちている。(2006・9・25) (②に続く)
by sakaidoori
| 2008-01-05 11:56
| CAI(円山)
|
アバウト
丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
検索
最新の記事
ファン
カテゴリ
全体 ★ 挨拶・リンク ★ 栄通の案内板 ★アバウトの写真について ★ 目次 (たぴお) (時計台) 市民ギャラリー (写真ライブラリー) さいとう 大丸藤井スカイホール (ユリイカ) ミヤシタ テンポラリー af 北専・アイボリー CAI(円山) CAI02(昭和ビル) (大同) アートマン アートスペース201 大通美術館 STVエントランスホール コンチネンタル 資料館 門馬・ANNEX 百貨店 (カコイ・ミクロ) 4プラ・華アグラ 石の蔵・はやし (シカク) ☆道外公共美術館ギャラリー (アッタ) 奥井理g. ★ 案内&情報 ★ 訪問客数 ◎ 樹 ◎ 花 ◎ 山 ◎ 本 ◎ 旅・飛行機・船 ◎ 温泉 ◎ 個人記 ◎ 風景 ◎ 短歌・詩・文芸 ☆★ ギャラリー巡り 写真)光映堂ウエスト・フォー (いろへや Dr.ツクール) JRタワーARTBOX ポルト 写真)富士フォト・サロン 道新プラザ 紀伊國屋書店 S-AIR ◎ 自宅 (ニュー・スター) 札信ギャラリー (マカシブ) (自由空間) 真駒内滝野霊園 サード・イアー (どらーる) 区民センター ★★ 管理人用 山の手 富樫アトリエ (プラハ2+ディープ) ★ギャラリー情報 ★ パンフより 創(そう) (オリジナル) ATTIC 美容院「EX]内 ADP 粋ふよう エッセ ◎ 雑記 ★「案内版」アバウトの写真 ☆北海道埋蔵文化センター ☆三岸好太郎美術館 ☆本郷新彫刻美術館 ☆芸術の森美術館 ☆函館美術館 ☆札幌・近代美術館 ☆モエレ沼公園 ☆旭川美術館 ☆北海道開拓記念館 ☆帯広美術館 ☆関口雄揮記念美術館 (☆夕張美術館) ☆(倶知安)小川原美術館 ☆(岩見沢)松島正幸記念館 ☆(室蘭)室蘭市民美術館 ☆北武記念絵画館 ★その他 【道外・関西】 ー [石狩] [ニセコ]有島記念館 [岩見沢]キューマル 他 [音威子府] [深川] [苫小牧]博物館 [洞爺] ☆小樽美術館 市民ギャラリー [美唄] [江別] [室蘭] [小樽] [帯広] [恵庭] 夢創館 【北広島・由仁】 [函館] [夕張] [三笠] [赤平・芦別] 【幌加内(政和)】 (くらふと)品品法邑 (茶廊)法邑 (カフェ)れんが (ブックカフェ)開化 (カフェ)アンジュ (カフェ)北都館 (カフェ)エスキス (画廊喫茶)チャオ (カフェ・soso) (カフェ)ト・オン (カフェ)アトリエムラ (カフェ)サーハビー 槌本紘子ストックホルムキ記 (画廊喫茶)仔馬 (ギャラリー&コーヒー)犬養 Plantation CAFE BLANC(ブラン) - コレクション ■ 複数会場 公共空間 ー ◎ 風景 新さっぽろg. ー ○ 栄通日記 学校構内 ー ◎ライブ路上パフォーマンス 道銀・らいらっく (コジカ) ▲個人特集 (風景)サイクリング・ロード (風景)札幌・都心 A.S.T(定山渓) 趣味の郷 公共空間・地下コンコース 六花亭 ◎今日・昨日・最近の風景 500m美術館 Room11 アルテポルト・ART SPACE サテライト 【2010年旅行記】 【2010年 ロシア旅行】 【海外旅行】 【2012年上海旅行】 【震災跡地2回目の旅】 【2013旅行記】 ◎ 川・橋 OYOYO コケティッシュ ・我が家 レタラ カモカモ 北のモンパルナス チチ クロスホテル札幌 黒い森美術館 Caballer ▲原田ミドーモザイク画 SYMBIOSIS (ハルカヤマ藝術要塞) 群青(2016) チカホ space1-105 100枚のスナップを見る会 北海道市民活動センター 群青(2018) HUG(教育大文化施設) 札幌グランピスタ 大洋(大洋ビル) - 未分類 タグ
個展(242)
グループ展(183) 油彩画(183) 企画展(153) インスタレーション(115) その他(98) 学生展(93) 現代美術(74) 写真(71) 公募展(70) 写真展(59) 総合・複合展(43) 温泉・山・旅行・雑記(42) 彫刻・金属・ガラス・陶(40) 日本画(38) 北海道教育大学(37) 版画・イラスト(31) シルクスクリーン(26) 藤谷康晴(25) 卒業展(24) リンク
○ 美術関係以外
古い日記 (サカイ・ヒロシさんのブログ) ○ 美術愛好家のブログ Ryoさんのイートアート (サカモト・キミオさんのH.P.) 散歩日記V3 (SHさんのブログ) ○ 表現者のブロブ(相互リンク?) Photo Foto Blue (コバヤシ・ユカさんのブログ) 水彩の旅 (タケツ・ノボルさんのH.P.) アートダイアリー (マエカワ・ヨシエさんのブログ) 画像一覧
最新のトラックバック
以前の記事
2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2017年 08月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 02月 more... ブログパーツ
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
|
ファン申請 |
||