栄通記

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2008年 01月 04日

457)③ミヤシタ「参考資料:藤田真理・展 2006」 終了・2006年12月13日(木)~12月30日(日)

○ 藤田真理・展 2006

 会場:ギャラリーミヤシタ
    南5西20-1-38 西向き  
    電話(011)562-6977
 会期:2006年11月16日(木)~12月3日(日)
 休み:月曜日
 時間:12:00~19:00 (最終日17:00迄)

 一昨年の寒い時期に刺激的なインスタレーションを見た。澁谷俊彦・個展(「森の雫」・・後ほど紹介します)と、この個展だ。取り立ててメモを取っていないので、印象を書きたい。このインスタレーションが2007年展にも関係しているし、おそらく今後の発表の原点だと思う。記す価値のあるものだと信じる。
 (ここで、お詫びとお礼を申しておきます。以下の写真は関係者の承諾を得ず撮影したものです。事後的ですが、ここに報告できる許可を頂きました。有難う御座います。)


 暗幕のカーテンを開けると、暗がりの中に一点の光を受けて妖しげにそれは吊るされていた。見てはいけない物を見る思いだった。内臓をえぐり出して、腐っているのか、蘇生するのか卵のような物が付着しているのを見るのだ。胎盤のようでもあるし、花弁の奥の秘所のようでもある。

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 (↑:左はストロボ撮影。右は暗闇の世界。以下、角度を変えた撮影。)
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 非常に見難いと思うが、想像をたくましゅうして見て下さい。ストロボ撮影が参考になると思う。大きさ的にはかなり大きいいという印象です。人体の二割増しの物が吊らされているイメージ。それ程、インパクトのある展示です。

 白い逆さ釣りの円錐形、紙に樹脂を貼付しているのだろう。発砲スチロールを小さく円く、沢山引っ付けているのだろう。正直に言って、見たくもないものを見せられる思いだった。タイトルは「惑星ー蜘蛛の糸」。だが、タイトルは余りに事後的で、「そういう解釈も出来るなー」という思いだった。あえて栄通風に言い換えるならば、「惑星」が「女」あるいは「女体」で、「蜘蛛」とは正に「女郎蜘蛛」である。まるで作家は己の内面を吐き出さなければ次に進めないという意思を思う。美しくも怪しげな姿態である。

 2006年展が「見たくもないものを見せられた展示」とするならば、2007年展の壁とタンポポの作品は「見たくても見せない展示」である。時空を携えながら、生命・美・女の秘所に接近・断絶・深遠さで迫る藤田・インスタレーション。鋭く余韻が残る。


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 (↑:2階の明るい部屋での展示風景。手作りだと思うが、インスタレーションの縮小版、あるいはミクロ世界としての立体作品。
 いかに精巧でも作家が物作りをすることに驚く必要は無い。それをすることが作家なのだから。精巧さに驚くよりも、作る時間とその結果としての作品にに閉じ込めた作家の不可視な意思、それを想像することが大事だと思う。意思、それは石でもあるかもしれない。)

by sakaidoori | 2008-01-04 23:42 | ミヤシタ


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