人気ブログランキング | 話題のタグを見る

栄通記

sakaidoori.exblog.jp
ブログトップ
2007年 12月 30日

451)②大同ギャラリー 「亀井由利個展・柴崎康男個展」・油彩 終了・11月22日(木)~11月27日(火)

亀井由利の場合⇒3階

451)②大同ギャラリー 「亀井由利個展・柴崎康男個展」・油彩 終了・11月22日(木)~11月27日(火)_f0126829_103267.jpg


451)②大同ギャラリー 「亀井由利個展・柴崎康男個展」・油彩 終了・11月22日(木)~11月27日(火)_f0126829_10541631.jpg


451)②大同ギャラリー 「亀井由利個展・柴崎康男個展」・油彩 終了・11月22日(木)~11月27日(火)_f0126829_1118894.jpg451)②大同ギャラリー 「亀井由利個展・柴崎康男個展」・油彩 終了・11月22日(木)~11月27日(火)_f0126829_1119889.jpg














 亀井さんは新道展の会員。大作は定期的にそこで見ることができる。それと、「たぴお」のグループ展で小品ではあるが絵画・立体作品を不定期的に出品していて、僕にとってはお馴染みであるし、気にかけている作家である。二年前にたぴお他で精力的に個展をされたのが印象的であった。

 作風はモノトーンでの裸婦。和的意匠というのか、2枚組み3枚組みで発表されることが多い。最近は顔を描くウエートが減ってきているように思える。僕は好ましく思っている。というのは、どうしても美顔になってしまい、全体の緊張が緩むのだ。今展もそうだが、顔が無い方がいろいろと連想されて楽しい。白黒の対比、体のリズム、全体でどこに誘われるのだろうかという心地良さがある。

 亀井・裸婦、それは描写としてではなく、生身の「女としての体」と「女の命」に関心のある結果であろう。自由な動きと健康美をたたえる裸婦は、「健康でありたい」という願望でもあろう。その裏返しは「死」である。死の象徴としての「祭壇」が会場にしつらえてある。朱色の小品を遺影に、自作の詩を弔辞のようにして飾っている。
 「絵画ー裸婦ー生命・美ー願望」、「インスタレーション(立体)ー祭壇ー死ー恐怖・諦念・祈り」。

 今展はあまり賑々しくなく、日々の画業を淡々と綴るという形式だ。得意の裸婦3点組みが奥の正面に展示、左側はそのシリーズの小品だ。右側奥には気分転換のような「鳥シリーズ」。カラスのようである。決してリアルではないが、裸婦で緊張を強いている分、リラックスに描いているのだろう。顔も描いて精神の平衡を保っているのだろう。僕はこの大きな足をした、チョッとヘタッピな鳥に何とともいえない愛着を感じている。何篇かの自作の詩も随所に展示されている。
 白黒の会場に、2点だけ朱色の作品があった。朱以外何も無い。まぶしかった。作家の激しさ、情念を思った。

451)②大同ギャラリー 「亀井由利個展・柴崎康男個展」・油彩 終了・11月22日(木)~11月27日(火)_f0126829_11212870.jpg451)②大同ギャラリー 「亀井由利個展・柴崎康男個展」・油彩 終了・11月22日(木)~11月27日(火)_f0126829_11221911.jpg













451)②大同ギャラリー 「亀井由利個展・柴崎康男個展」・油彩 終了・11月22日(木)~11月27日(火)_f0126829_1124490.jpg


451)②大同ギャラリー 「亀井由利個展・柴崎康男個展」・油彩 終了・11月22日(木)~11月27日(火)_f0126829_11385720.jpg

by sakaidoori | 2007-12-30 11:44 | 大同


<< 452) 「石川ひと」誤字のお...      444)年末の挨拶 >>