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栄通記

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2007年 12月 28日

447) ①法邑 「オペラ・展 Vol.2」・複合展 終了・10月31日(水)~11月11日(日)

○ オペラ・展 Vol.2  

 場所:茶廊法邑
    東区本町1条1丁目8-27
    電話(011)
 期間:2007年10月31日(水)~11月11日(日)
 休み(定休日)・火曜日
 時間:10:00~18:00(最終日は17:00まで)

 参加作家:足立成亮、石川ひと、置田貴代美、友岡幸代、林玲二、廣島経明、松原成樹、山岸せいじ。以上8名。


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 随分遅い報告になりました。

 写真を中心に石彫刻・絵画などの部屋全体を立体的に使った展覧会。
 写真展示は部屋の「コ」の部分に、食い込むように残りの壁と床・天井に非写真を展示しての空間構成。モノトーンやカラーの写真、石彫刻作品の渋い茶、七色の絵画作品のために、会場は色づいて明るく点滅している。この辺が展覧会名のオペラ、歌あり芝居あり照明ありの何でもありの舞台空間を意識しているのだろう。

 入って右側から簡単に語りたいと思います。


石川ひと、「+」。
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 壁一面を使った9枚の連作。
 ピンポン玉のような白い球体が、静にそこに存在し、仲間を増やし、アクセントを付けながらリズミカルな動きの世界。ぼけてはいないのですが、何ともたゆたゆしいヒト・ワールド。
 イメージというよりも「写心」、心象そのものです。若い女性(作家)の美しさや他の人・物との関係の理想・願望、それでいてはかなくは無く、しっかりそこに居るという感じ。

 次は友岡幸代さんですが、別項で書きます。


足立成亮(しげあき)、「堆積するものよ、私を責めないでおくれ」。
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 物の重なりが、形が、重みが、写真家・足立に迫ってくるのでしょう。それらは自分自身の姿でもあり、自己との格闘の場でもあるのでしょう。ユーモアや無駄を排して、ビッシと撮っている姿に好感を持ちました。写真家・青年足立ここにあり、という同性としての好ましいエネルギーを感じた。


林玲二、連画ドローイング2007・「炭素粒/『揮発性の散乱』Ⅱ」、煤・土・銅粉・透明水彩他。
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 俗に言うコンピューター用紙を切り取らないで、反物のようにしていろんな画材で着色。筆跡を残したり、ぼかしなどを多用した七色の装飾の世界。日本(東洋)美を意識した、林ワールドだ。

 基本的に林さんは上手い。何でもこなす。現在は支持体にコンピュータ用紙を使い、色の重なりや流れ、それに連動して絵画としての時間、作家自身のイメージ・心象を時間軸に取り込み、全体の構成で空間がどう変容するかに関心があるようだ。
 つい最近、一枚一枚のコンピュータ用紙に、まさに抽象絵画を描いている作品集を見ることができた(大同ギャラリーの「存在派・展」)。小さい用紙にびっしりと七色で描きこみ、しっかりとした全体構成だった。ミクロ世界に食い込んでいた。集中度は抜群である。それらは7・8年前の作品だった。その集中度に耐え切れなくなったか、ミクロへの拘りすぎに限界を感じたのか、理由は分からない。今は広く伸びやかに色と装飾で時空を作ろうとしている。見がいのある林・ワールドだ。

 以下、②に続く。

by sakaidoori | 2007-12-28 20:52 | (茶廊)法邑


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