栄通記

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2007年 12月 27日

445)①テンポラリー 「木村環×藤谷康晴 ・乱」 12月25日(火)~12月30日(日)

○ 木村環×藤谷康晴 「乱」

 会場:テンポラリー スペース
     北16西5 北大斜め通り・西向き 隣はテーラー岩澤
     電話(011)737-5503
 会期:2007年12月25日(火)~12月30日(日)
 時間:11:00~19:00

 ①木村環:作品展+公開制作(12・25~12・29)
 開催期間中、会場内にて公開制作します
。(在廊時間等はお問合せ下さい。)

 ②藤谷康晴:ライブドローイング(12月30日・日曜日)・17:00スタート
 完成した木村作品に、藤谷康晴が直接ドローイングするライブです。

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445)①テンポラリー 「木村環×藤谷康晴 ・乱」 12月25日(火)~12月30日(日)_f0126829_18231268.jpg


 二面の壁に10点ほどの作品が並んでいる。今年、木村さんの作品を何回か見させてもらった。鉛筆画ということで、小振りの作品がほとんどであった。今回はなかなかの大きさだ。掛け軸ほどだ。そして、これ等の作品に藤谷君が描き込むのだ。30日の当日(17:00~)は、木村さんが描いている壁に全作を一堂に集めて、ライブ・ドローイングが行われる。DMの目の痛々しい作品は含まれない。というか、その作品傾向とは明らかに違った、ふくよかで物語を紡ぐ作品ばかりだ。
 木村作品展の初日には藤谷君も見たであろう。失礼な表現だが、こめかみを引きつりながら、よだれを垂らす思いで見ていったであろう。見る前には他人の作品を傷つけることに、責任というか戸惑い喜び、屹立する思いで。だが、現物を見てしまえば、躊躇する思いなど吹っ飛んだろう。ご馳走を目の前にして、「お~、たまらんの~」と心で叫んで、その瞬間からライブ・モードになっているのだ。画材は何にしようか、どういう動きで描こうか、どんな服が合うのか、最初の一筆はどの作品に迫ろうか・・・。

445)①テンポラリー 「木村環×藤谷康晴 ・乱」 12月25日(火)~12月30日(日)_f0126829_18475067.jpg 今回は余り木村作品のお喋りができなかった。見るこちらも、これ等の作品が「どう藤谷に立ち向かうか、藤谷はどう作品を見たか」に気持ちが入って、木村ワールドの次の世界が気になって仕方がないからだ。人によっては他人の手が入るなんて、もったいない。言語道断だ、などと言う人がいるかもしれない。だが、僕はこれ等の作品を未完成として見ている。完成後に、改めてお喋りの機会があるだろう。

 左の作品は、今展で一番の僕好みです。
 まるで映画を見ているような、ワン・シーンだ。神ならぬ木村ハンドから堕ちる聖水。頭はぐちゃぐちゃに清められ、心は大海をさ迷う。泳ぎ着く所から物語りは始まる。(12・27)

by sakaidoori | 2007-12-27 19:26 | テンポラリー


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