栄通記

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2007年 12月 10日

430)②コンチネンタル「三人展 山本育美・大崎紗代・齊藤由以奈」 終了・12月4日(火)~9日(日)

○ 三人展 山本育美・大崎紗代・齊藤由以奈
   
 会場:コンチネンタル・ギャラリー


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 (↑:「淵」・1150×1840・油彩)

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 (↑:左側、「ストロボ」・390×320・画用紙に鉛筆。
 右側、「巣」・470×580・油彩)
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 (↑:「合わせ」・230×330・画用紙に鉛筆)

 写真ですが、白い部分が色づいてしまいました。「白」と思って見てください。

 齊藤由以奈君(4年目)。
 彼女の場合は何かを描くというよりも、心に浮かんだイメージを絵として再現しているようだ。だから、上の写真の「淵」は具体的風景ではない。もちろん象徴でもない。薄く淡く霞みのような世界。あくまでも、イメージの主体の齊藤由以奈がそこに居るのであって、描き進みながら、薄く重ね塗られた下地色のキャンバスが、あらためて画家に語りかけるというものでもない。そんなことを画家は語っていた。

 僕は「合わせ」の鉛筆画が好きだ。他が醤油顔の作品だとしたら、唯一ソース顔の作品だ。金槌か何かが白砂に埋まり、「俺はここにいるぞ。隠れていても、隠れきれないだろう」と誇らしげに言っているみたいだ。木村環さん以来、鉛筆画の魅力にはまっている。おそらく彼女も小さい時から鉛筆でノートの片隅に夢を描いていたのだろう。

 自己の延長上としてのイメージ画だ。不鮮明な時代だ。時代に会っているのかもしれない。どれだけ豊かなイメージを自己の記憶という原版に焼き付けることができるか。どれだけ、事物に感応する能力を高めるか。「あ~、このムード良いですね」という言葉に満足せず、進んで欲しい。


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 山本育美君(4年目)の場合。

 とても困ってしまう。以下個別の写真を何点か載せますが、非常に分かりにくい。現場で直に作品を見ても薄い作品で、どこまで薄くして展覧会が可能かと実験をしているような錯覚に陥る。戸惑いはあるが、一方で「天晴れ」とも言いたくなる。壁一杯の薄さ、極端さに好感が持てる。危うさは作品の継続の中で頭をもたげるかもしれない。

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 大きな作品が三点中央に並び、小さい作品がそれらを挟むよう一点ずつ添えられています。全てタイトルは「黙黙」。(2000×1100が3枚、756×342が2枚、パネル・油彩・色鉛筆。写真で輝いて見えるのは、あまりに見えにくいので自動修正したため。実際はこんな輝きはありません。)ざっくばらんな裸像、横向きと正面向きの体形、髪の長さなどから古代エジプト作品が連想される。仏画とも見える。開いたり閉じたりして見るイコン風でもある。あっさりした色と形でタイトルにあるような精神性を追求するのか、デザインとも付かず離れずの位置にあって、浮遊するのか・・・・。

 ふっくらとした茫洋な、それでいてしっかりしたボディー・ライン(輪郭線)が気に入っている。雪の塊を造形化したようだ。

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 (↑:部分図)

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by sakaidoori | 2007-12-10 16:43 | コンチネンタル | Trackback | Comments(0)
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