393） 資料館 「手織り工房“悠”手のぬくもり展」 11月6日（火）～11月11日（日）

○　手織り工房“悠”手のぬくもり展

　会場：札幌市資料館２Fミニギャラリー５・６室
　　　　大通西１３　（旧札幌控訴院）
　　　　電話（０１１）２５１－０７３１
　会期：2007年11月6日（火）～11月11日（日）
　時間：１０：００～１９：００（最終日は１８：００）



　手織りの米林祐子・教室展です。

　いつものことですが、とても手織りのことなどを語ることは出来ません。特に教室展はどう言葉にして良いか困っています。
　教室展は、いろいろな美術表現があるのだなー、という勉強と確認。その中で、レベルに関係なく自分好みをこのブログに載せたいと思っています。

　笹山智子さんの作品。

　他の方が、縫い目の色や柄を表現しています。その中で、おそらく何かの記念の生地を裁断して、それらを後ろで織り込んで、素材の生地そのものの魅力を引き出した作品。結果的には、幅の狭い生地を色を変えながら何層にも積み重ねた塊を楽しむわけです。まるで、チューブから押し出した原色の油彩をキャンバスに何本も何本も横に引き伸ばして、絵画のようです。染色そのものの色と重なりのグラディエーションは艶やかです。本人も言っていましたが、もう少し大きくても良いのでしょう。

　笹山さんはこの教室展に通うようになって、まだ４ヶ月と言っていました。技術的には基礎的なことを沢山覚えなければいけないのでしょうが、作る事が楽しくて仕方が無い時期かもしれませんね。


　教室の先生の米山悠子さんの作品。

　教室展では指導者の紹介は控えたいと思っています。ですが、飾り物としての織物なのに、少し間違えると目がクラクラして気分が悪くなるかもしれない作品です。抽象模様を表現していることに驚きました。

　そもそも、この作品には制作者が違った人のように展示されているのです。しげしげと見ていると、「これは先生の作品です。難しい織りで、違いが分かるのですね」と、関係者が近づいて教えてくれました。実は、技術的なことは全然分からないのです。こういう大胆な柄を作る人に感心したのです。そういう意味で難しい作品だと思います。先生であっても、タペストリーであっても、大いに気になる模様なので記録として載せさせていただきました。

　皆さん、明るい作品が多くて気持ちが良かったです。（１１・６）