○ 平向功一・日本画展
「ワンダーランド」
会場:北2西2
STV北2条ビル・東向き エントランス・アート
電話(011)207-5062
会期:2007年10月22日(月)~11月11日(日)
時間:月~金 9:00~18:00
土・日 9:00~16:00


↑:上、「王様のトリ」・F100。下、「隠された真実」・F150。


↑:左側、「月食の約束」。右側、「抱擁の約束」。

↑:「月の輝く夜に」・F50。
【プロフィール】
1964年 函館市生まれ
北海道教育大学大学院終了
道展会員。札幌稲雲高校勤務。
日本画、展示作品は全部で6点。タイトルは「ワンダーランド」。
特にどうという展示ではない。平向さんの遊び心に富んだアップ気味の作品が、いつもそこにあるといった風情で並んでいる。入り口、階段の下にあるベンチの後ろ、エレベーターの前、外に向かってのおしゃれな台にと点在している。
これらの絵は黄昏時に見たほうがいいかもしれない。誰もいないホールに絵の中の動物達がひょっこりと姿を現すかもしれない。とても、この生き物達が森に住んでいるとは思えない。人の棲家の裏側で、動物に身を変えて「社会生活」をしているようだ。大きな黒い目が、「ここは俺の縄張りだ」と言っている。どうせ行くなら月の輝いている日が良い。そんな夜にビルの警備員に断って、平向・動物達を見に行きたいものだ。懐中電灯を当てると、猫のように目を光らせて迎えてくれるかもしれない。
平向さんは稲雲高校の先生と初めて知った。何年か前、その高校の学生の作品をまとめて見たことがある。にぎにぎしくデザイン的だった。明るく元気で健康的だった。平向さんの指導の成果だったのかもしれない。(10・27)

↑:「ワンダーランド」