栄通記

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2007年 10月 25日

365)①テンポラリー 「石田善彦追悼展」 10月23日(火)~10月28日(日)

○ 石田善彦追悼展

 会場:テンポラリー スペース
     北16西5 北大斜め通り・西向き 隣はテーラー岩澤
     電話(011)737-5503
 会期:2007年10月23日(火)~10月28日(日)
 時間:11:00~19:00

○同時開催:2階吹き抜けスペース
 森美千代・写真展「時の記憶」

○石田善彦追悼ライブ(終了)
 演奏:ベーカー ストリート・碇昭一郎(tp)、鎌田誠規(gt.)、森井千香子(p.)、鎌鈴徹(b)
 日時:10月23日(火)、19:00~
 料金:1500円


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 翻訳家の石田善彦さんは昨年の10月23日にお亡くなりになりました。享年63歳。

 友人である山内慶さんを中心にした追悼展です。大きな部屋での展示ではありません。展示の中心は「翻訳本を見てください」というものです。推理小説を中心にしたアメリカ英米文学の訳本、文庫・新書・単行本がおよそ100冊ほど表紙を見せて展示されています。本の邪魔にならないように原作者・出版社・出版年・ページ数・価格などのキャプションが綺麗に付き添っています。
 全体の展示量としてはたいしたことはありません。静かに見渡すことができます。各種の資料が黒ファイルにしっかりと収められています。各種雑誌への寄稿文などです。石田さんの人となりに親しもうとするならば、こちらの方が貴重かもしれません。
 他に、追悼展には欠かすことのできない、石田さんの愛用品・・ペン、ギター、娘さんとのトゥー・ショット・・・。

 もし、石田さんの翻訳の仕事を全体の英米文学、他の翻訳家との比較など、本格的な位置づけを求めようとしたら不満が残るかもしれません。
 もし、石田さんの言葉としての翻訳の特徴を知ろうとしたら、やはり不満に思うことでしょう。
 もし、石田さんの文章仲間や交流関係を知りたいと思ったならば、ほとんど知ることはないでしょう。
 もし、もし・・・

 多くのことを求めてはいけません。ただただ石田さんが仕事として訳本を残した。それを見ることです。
 もし僕達の中で、死後、どんな形であれ世の中に紹介される人が何人いるのでしょう?紹介してくれる知人を持っているのでしょう?石田さんの最後は親類、知人に看取られたというものではありません。そういう意味では幸せとはいえないでしょう。ある文豪が「人生とは何か」と問い詰め、「思い出として人の心に残ること」と思い至った。石田さんの人となりは詳しくは知りません。今展で多くの訳本を世に出した人、として記憶に残るでしょう。

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 (↑:山内慶さんが石田さんと知り合うきっかけになったモルフォ蝶のレリーフ。「う~ん、綺麗だね」、この言葉がきっかけになって、交流が始まったそうです。)

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by sakaidoori | 2007-10-25 22:18 | テンポラリー | Trackback | Comments(2)
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Commented by のえ at 2007-10-28 09:53 x
栄通さま すてきな写真、ありがとうございます…!
 昨日はご遺族の方、そして翻訳学校の教え子の方々はじめ、多くの方が来廊されたそうです。栄通さんブログ、そして道新の記事の効果ですね、感謝。 初日のライブもよくて、ああ、石田さんも見にきてくださっているなあ、と感じました。さあ、今日は最終日…
Commented by sakaidoori at 2007-10-28 22:18
>のえさんへ

返事を強要させてすいませんでした。
社交辞令が上手ですね。僕のブログの効果はあまり無いと思いますよ。それはともかくとして、関係者を含めて一人でも多くのご訪問、良かったですね。何の手伝いも出来ず、申し訳ありませんでした。実行委員長?の山内君にもよろしくお伝えください。

ご苦労さんでした。


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