栄通記

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2007年 10月 24日

364)山の手 「川上勉・彫刻展」 10月18日(木)~11月8日(木)

○ 川上勉・彫刻展
    ーゆっくり月を待つー

 会場:ギャラリー山の手
    西区山の手7条6丁目4-25
    電話(011)614-2918
 会期:2007年10月18日(木)~11月8日(木)
 休み:日曜祝日
 時間:10:00~17:00(最終日16:00)

 いつになく入り口付近が真っ暗。休みかなと思いつつドアを開けると・・・、やはり真っ暗・・・そして暗闇に作品が浮かんでいるのです。しかも作品は漆色ですから、作品が浮遊しているというよりも、照明によるその辺の空気色と影だけが目に飛び込んでくるのです。見事に作品が小道具になり、部屋全体が演劇空間になっているのです。 ーゆっくり月を待つー

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 個々の作品構成は皆同じです。若い女性、女性が身をゆだねる円く大きな造形物。それは大地とも、空(くう)の視覚物・塊ともいえます。その塊には現代の建物とも、古代の遺跡の廃墟ともいえる造形物が張り付いている。女、塊、家。風船のような塊以外は何の誇張も無い。そのシンプルさが川上ワールドの特徴です。建物は子供の積み木遊びともいえる。女性はそれこそ何の誇張も無く、むしろ写実的で、少しロマンが克ち過ぎている、甘ったるいところがあると感じていました。あ~、困ってしまいました。山の手の演劇空間のメルヘン、ロマンに魅入ってしまった。つくづく自分自身が甘いロマンティストだと納得させられた。光と影と漆色の、裸体でもない若肌にくすぐられてしまった。川上さんの作品は強い個性が無い分、公募展やグループ展では見る人に魅力が伝わりにくいのだ。

 女性が見れば「美」を思うでしょう。男性が見れば、「美」と可愛い「エロス」を思うかもしれない。

 写真はたくさん撮りすぎて、何が何だか分からなくなりました。作品とタイトルの関係もそうです。最後にタイトルだけ列記します。(10・24)

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 ↑:僕は川上・顔を甘いと書いた。それは以前の作品の先入観で、これからはその顔の表情にも気を配って見ていかないといけないと思った。この作品、どこか壁仏的厳かさがあります。

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出品作品一覧:すべては薄明かりの中で(2005年)、月に磨く、夢は月明かりの中で、森に夢見る(以上2006年)、森に夢みる、月に夢みる、月を待つ間、MOON-TAN、ゆっくり月を待つ、つきの位置(以上2007年)。

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by sakaidoori | 2007-10-24 21:34 | 山の手 | Trackback | Comments(2)
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Commented by TOLEDO at 2007-10-28 20:15 x
ぼくも、昨日みてきました。
作品には、周辺に背景や集落などが
配されていて、目をおく位置によって
いろんな景色で、人物を仰ぐことが
できました。また、影も作品と同じように
すばらしい作品として映っていました。
窓をふさいだ意図がよくわかりました。
Commented by sakaidoori at 2007-10-28 22:26
>TOLEDOさんへ

本当に光と影の演出、素晴らしいと思います。川上さんが目指していたのはこういう世界なんだなー、と一人満足してしまいました。

こういう演出は壁面(平面)作家のTOLEDOさんには出来ないことですね。羨ましく思われたことでしょう。2次平面という造形世界で、光と影、色と形、暗喩と象徴で僕達にTOLEDO・ワールドを見せてください。


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