○ 柏倉一統・展
無題01 25章09節
会場:テンポラリー スペース
北16西5 北大斜め通り・西向き 隣はテーラー岩澤
電話(011)737-5503
会期:2007年10月16日(火)~10月21日(日)
時間:11:00~19:00
青年の力一杯の発表。
自分の思い、悩み・夢・希望・欲望・性欲・知的欲求・・などなどを美学的に収めた作品展と見ました。思いが強く、何でもかにでも詰め込もうとして、凝り過ぎで、それを詩というか美で補って表現しようとしています。
個々のちりばめられた作品には、多くの言葉が添えられています。小さな印自体で、余白は破られています。床にも同様な様式のメモ紙を放り投げています。「言葉」という過剰な産物を、どうしても「美」の世界に取り込めないと収まりが付かない、青年の溢れる思いです。枯れかかった向日葵、コップに生けられた花、生と死の象徴でしょうか。現代の産物であるビデオ・モニター、・・・。
展示の一々を記せば、多くの言葉が必要でしょう。美術表現は視覚の一瞬性にどれだけ観者を引き込むかにあると思います。今展はそういう意味では成功したとは思いません。「青年が何かを言いたいんだな」という以上は感覚的に迫ってきません。学んだ事を一所懸命に自己表現に繋げたな、という印象です。ですが、ここから全ては始まると思います。更なる過剰と、更なる省略を次回に期待します。
(批判がましい言葉が多くなりました。君の若さと、僕のお喋りに免じて、許していただきたい。)



