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栄通記

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2007年 10月 04日

335)ミヤシタ 「伊藤明彦・展」  9月19日(水)~10月7日(日)

○ 伊藤明彦・展
    「SCULPTURRE&PRINT2007」

 会場:ギャラリーミヤシタ
    南5西20-1-38 西向き  
    電話(011)562-6977
 会期:2007年9月19日(水)~10月7日(日)
 休み:月曜日
 時間:12:00~19:00 (最終日17:00)

☆1960年札幌生まれ
    現在、北海道東海大学芸術工学部くらしデザイン学科助教授

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  作品は彫刻と壁面作品の2系統とプラスアルファ。

  彫刻はロウ型ブロンズ。鉄板を熱で丸く加工し、その上にガム状の鉄をペタペタと引っ付けた感じ。鉄と言ったが、最近テンポラリーや本郷新彫刻美術館で鉄作品を見ているのでそう思っただけで、こういう小品が鉄である可能性は低い。しかし、素人の悲しさ、初めは真剣に鉄の加工として見てしまった。ブロンズだ。それはともかく作品は端正だ。ペタペタ張られたように見える突起物の表面は人の指紋のような模様で、全体の静に対してかすかな動きを感じる。

  だが、今展の驚きはこの彫刻と壁面作品との相反するコントラストだ。壁面作品は生の植物を強引にプレスして、支持体に植物のボリュームと色素を染み込ませたものなのだ。生のフロッタージュだ。まだ、草花が生きていて、何かを激しく訴えているような作品だ。草花の生々しさの残る版画作品に比べると、立体ブロンズは静かなものだ。本人の説明を待つまでも無く、「版」、「間接表現」に作家は拘っているようだ。活版印刷用の廃棄活字を一列に並べた標本のような作品を見れば、「使い切ったもの」と、「版」ということに並々ならぬ関心をもって創作していることが分かる。版を通して再生を表現しているともいえる。だが、作家のそういう創作意欲に関心が湧かないでもないのだが、一番の驚きは、化学実験室の標本ルームという一定の調和にもかかわらず、何かがはみ出そうとしているムードだ。ブロンズと花の版画の対比が余りに鮮明なのだ。作家にとっては調和がとれているのであろうが、どこか怪しげなアンバランスが感じられて、作家の意図と結果の微妙な違和感、そこが今展の面白かったところだ。

by sakaidoori | 2007-10-04 22:17 | ミヤシタ


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