栄通記

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2007年 09月 08日

315)タピオ 「松田研(きゅうむ)・展」・アクリル画 9月2日(月)~9月8日(土)

○ 松田研(きゅうむ)・展

 会場:タピオ
    北2西2・中通り東向き・道特会館1F
    電話(011)251-6584
 会期:2oo7年9月2日(月)~9月8日(土)
 時間:11:00~19:00(最終日17:00まで)

 松田さんは「×」に拘る。「バツ、ペケ、クロス、カケル」、読み方によってイメージが変わるかもしれません。「バツ」や「クロス」はキリストの十字を思い浮かべ、意味的に象徴的に把握しがちです。「クロス」と呼べば記号的な解釈でしょうか。

 作品はかなり大きめなアクリル画です。厚さ4mmのシナベニヤが支持体。「×」の4方向に切り目を入れ、一方を引き出し、他方を押し下げて、水平面を立体的に工作加工を施しています。それから薄め濃いめのアクリルで、下地の横線、縦線が透けて見えるようにして、抽象画に仕上げています。工作作業に手間をかけ、アクリル仕上げに神経を使っているのが想像されます。ですが、そんな技術的なことは僕にとっては二次的なことで、これほど「×」に拘る作家の創作動機に関心が湧きます。「何故こんな物ばかり描くのか?」という質問はしません。風景画を描く人に「何故、風景画を描くのかと?」という質問と同類です。見慣れない作品に戸惑いがありますが、却って虚心に作品と向き合えることが出来て小さな喜びに浸ることが出来ました。松田さんにとっては「×」が視覚化されるならば、支持体・素材・画材・平面・壁面・立体と何でもいいのではと思います。絵ですから色は問題になってくるでしょう。今回はくすんだ中間色が大半でした。強烈な色は壁面の立体造型への関心をそがれると思っているのでしょうか。画材を豊富に蝋を垂らす様に使っていました。目や関心が「×」の凹凸に向くような仕上げです。次回はモノトーンで描いてみたいと語っていました。札幌の個展は久しぶりで、主に居住地・小樽を発信地にしています。
 絵を見るということは日常の中の色や形をあらためて見直すという側面があると思います。「松田の×」に関係なく、「×、×、×、×」に目を向けることにしましょう。

 何枚か写真を載せます。自然な写真が撮れなくて、その抽象性の再現には却って妨げになるかもしれません。相当に想像力を働かせて下さい。

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 ↑:ある作品の部分図。支持体との馴染みが悪くて画材が欠けてしまった。下地が無造作に投げだされ露になり、絵でない部分が絵である部分に侵食しようとしている。


<追記>

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 上の写真は今回の個展用のDMです。イベント会場の松田作品。写真には「06・10・OTARU」と刻印されています。

参考サイト⇒「朧夜の底」の成田君が印象記を書いています。

by sakaidoori | 2007-09-08 22:16 |    (たぴお)


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