人気ブログランキング | 話題のタグを見る

栄通記

sakaidoori.exblog.jp
ブログトップ
2007年 09月 07日

314)小樽旧手宮線跡地 「2007年小樽・鉄路・写真展」 8月27日(月)~9月9日(日)

○ 2007年 小樽・鉄路・写真展

 会場:小樽旧手宮線跡地
   小樽市色内2丁目・小樽市民センター・マリンホール裏手
   公式サイト
 会期:2007年8月27日(月)~9月9日(日)
 時間:24時間無休・最終日は17:00まで

 小樽駅前通りを海側に進行すると、旧手宮線の跡地がある。会場は道路の左側(北側)の一丁区間の鉄路と敷地の遊歩道を利用している。

 写真が好き、小樽が好き、鉄路が好きということで集まった写真家有志の展覧会だと思う。場所が線路と言っても、猫あり、ポートレートあり、普通の風景ありで無手勝流の展示だ。社会人参加の学園祭のような雰囲気だ。

 なんとも良い天気の時に見ることができた。風は無いが、台風が来るというので、雨模様。傘をさし、ズックを濡らしながら、歩きながら、しゃがみながら楽しんだ。会場には参加者の瓜生君がいたので、互いに彼の作品を見ながらしゃがんでの写真談義である。相合傘でないのが残念だったが、良い大人が二人で傘に覆われ、体を湿らせながらの時間はなんとも言えない愉快な体験だった。この展覧会も10回近く開いている。主催者は違うが、その前身もあり、地域にも根付いているようだ。マンネリという危険性を孕みながらも、若い人達が外に発信しようという態度を支持したい。表現の発表の核はあくまでも個である。だが、100%純粋な私的活動など限られたものだ。程度の問題はあるが、私的活動に社会性・公共性は必ず潜んでいる。(「栄通記」とて丸島均の個人的お喋りが大半だが、数%の社会性はあるだろう。)美術は市場原理だけでは価値が開花できないから、どうしても企業・国家を絡ませての公共的協力は必要になってくる。だが、そういう大口の協力以前の等身大の関係者、有志の熱い思いは素晴らしいことだと思う。失敗は仕方が無い、怖いのはマンネリだ。妥協とて仕方が無い。怖いのは何かを見失った妥協だ。

 すぐそこまで来ている台風、台風が君達の発表したい思いを更に更に高めることを期待したい。公共の場ということで、特に関係者の承諾を得ずに写真掲載します。参加者は20名。撮影者の名前は記録しなかったので、殆どが不明です。申し訳ありませんでした。匿名性の強い展覧会という僕の意識がそうさせたのだと思います。

314)小樽旧手宮線跡地 「2007年小樽・鉄路・写真展」 8月27日(月)~9月9日(日)_f0126829_10591680.jpg

314)小樽旧手宮線跡地 「2007年小樽・鉄路・写真展」 8月27日(月)~9月9日(日)_f0126829_11372683.jpg314)小樽旧手宮線跡地 「2007年小樽・鉄路・写真展」 8月27日(月)~9月9日(日)_f0126829_11402114.jpg










 ↑:右の展示風景、何とも笑っちゃうな~、泣けてくるな~。旅先での洗濯干し場だ。青春だ。

314)小樽旧手宮線跡地 「2007年小樽・鉄路・写真展」 8月27日(月)~9月9日(日)_f0126829_11471049.jpg
314)小樽旧手宮線跡地 「2007年小樽・鉄路・写真展」 8月27日(月)~9月9日(日)_f0126829_11483648.jpg

314)小樽旧手宮線跡地 「2007年小樽・鉄路・写真展」 8月27日(月)~9月9日(日)_f0126829_11501696.jpg
314)小樽旧手宮線跡地 「2007年小樽・鉄路・写真展」 8月27日(月)~9月9日(日)_f0126829_11511565.jpg
314)小樽旧手宮線跡地 「2007年小樽・鉄路・写真展」 8月27日(月)~9月9日(日)_f0126829_11523648.jpg
 上の3枚の写真は駅前通り(会場入り口)向きに撮ったもので、だんだんと会場から遠ざかる感じです。最後の写真が会場裏口ということになります。
 物置風の建物の壁に写真が無造作にべたべた張っている展示があります。唯一の共通テーマの写真で「小樽」です。

 ピン・ポイント作品を数点載せます。

314)小樽旧手宮線跡地 「2007年小樽・鉄路・写真展」 8月27日(月)~9月9日(日)_f0126829_1213249.jpg314)小樽旧手宮線跡地 「2007年小樽・鉄路・写真展」 8月27日(月)~9月9日(日)_f0126829_1224427.jpg










 ↑:左側、ナカムラ・ユタカ。右側、不明。
314)小樽旧手宮線跡地 「2007年小樽・鉄路・写真展」 8月27日(月)~9月9日(日)_f0126829_126451.jpg
 ↑:瓜生裕樹。本物の雨のしずくと、写真の壁の模様の重なりが気に入りました。彼の展示は手を繋いだ子供の視線に合わせています。作品自体は子供が喜ぶかかどうか解りませんが、作者自身が子供になって、自分の今の心象を検証しているみたいです。瓜生式「過去と現在の対話」。

by sakaidoori | 2007-09-07 12:11 | ☆小樽美術館 市民ギャラリー


<< 315)タピオ 「松田研(きゅ...      313) 庭の花 >>