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栄通記

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2007年 09月 03日

310) 家族4人で美唄探訪

 家の中が狭くなった。5人家族なのだが、一人減り、一人減り、3人暮らしになった。8年ぶりに次男が帰ってきて、大人の男3人、女一人は窮屈だ。もっとも、月末には再び出て行くから少しの辛抱である。月中には夫婦で九州に帰省せねばならないので、辛抱の時間はそんなに長くはない。

 北浦絵画鑑賞を引き合いに美唄に家族4人で出かけた。長男もいつになく運転を引き受けてくれてどうということのない時間を過ごす事が出来た。

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 ちょうど12時に市民会館に着いた(写真左側)。広い敷地で駐車場所などふさがるはずは無いのに、止める場所が無い。仕方なく、隣の市民プールに駐車。何でだろうと思ったのだが、原因は「カラオケ大会」なのだ。入場料1000円、一等賞金30万円?(50万円?)と入り口に書いていた。覗きたいのを我慢して、反対側2階の北浦会場へ。

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 個展作品の紹介は後で詳しく載せます。

 昼も大分過ぎたので、公園に持参の弁当で昼食、目指すは美唄の炭鉱街道を突き抜けて「炭鉱メモリアル森林公園」へ。

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 左側は錆止めも兼ねて朱色に塗られた「三菱美唄炭鉱立て坑巻き揚げやぐら」。1923年完成、高さ20メートル、やぐら部分の内径は5.45m。青空、木立の緑に朱がやけに映える。ここから人や石炭が出入りしたのだろう。深さは175m。掘り出された石炭は右の写真の山際の原炭ポケットへと堆積される。選炭された精炭は再びベルトコンベヤーで、巻き上げやぐらと反対側の川筋に挟まれた駅構内の貨車積みポケットに送られる。鉄路の上の貨車に落とされ、10km強の私鉄美唄鉄道に載り美唄駅へ、旭川、札幌方面に運ばれたのだろう。1972年にここが閉山になり鉄道は廃止された。旧鉄道沿いに公園として跡地が沢山残っている。ピーク時(1954年)には人口も9万人を超えていたが、今は3万人を割ってしまった。

 地元の人と一緒に歩けたならば、この場所ももっと臨場感があるだろう。「兵どもの夢の後」のような鉄塔の真新しさを見るばかりである。

 美唄と美術と言えば定番の「アルテピアッツァびばい」へ。

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 森林公園は誰も居なかったが、ここの駐車場にはそれなりの車だ。広い敷地には家族連れのピクニック・スタイルの人だかり。水場には子供達。日曜日というのに作業員が機械で草刈をしている。ご苦労さんといいたいがエンジンの音がうるさい。休みの日は静かな作業をしてもらいたい。だから主に建物内を楽しんだ。

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310) 家族4人で美唄探訪_f0126829_12175568.jpg ここは余程の悪戯をしなければ、自由に作品と付き合うことが出来る。安田侃の大理石の白と丸みと形が板塀の学舎に良く似合う。旧学舎は保育園として使われていて、子供達が毎日彼の作品を見て触っていると思うと微笑ましい。左の写真は保育園の玄関。以前は10cm程の段差の土間であったが、コンクリートで埋めてフラットになっていた。侃の作品も新しく置かれていて子供達の遊び道具になっているのだろう。

 最後は市内近くの丘にある東明公園へ、そこを突き抜けて美唄の街が一望に見渡せる展望台へ。

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 街は西向き。陽が沈むにはまだ早い。陽は雲に覆われて、街は霞んで見える。遠くの樺戸連山がもやっている。石狩川も良く見えない。田は稲刈りにはまだ早そうだ。あと一月もしないで黄金色に輝くだろう。夕日が赤く染めるだろう。夜には地方とはいえ、民家の灯火が気持ちを高ぶらせるだろう。

310) 家族4人で美唄探訪_f0126829_1229233.jpg 森林公園ではトンボに混じってバッタが飛び交っていた。車のドアにチョウが止まっていた。

by sakaidoori | 2007-09-03 12:49 | ◎ 旅・飛行機・船


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