栄通記

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2007年 08月 27日

301) 門馬 「森 美千代・写真展」8月25日(土)~8月31日(金)

○ 森 美千代・写真展
   -DILEMMA- エキウムECHIUM

 会場:中央区旭ヶ丘2丁目3-38
     門馬 ANNEX・バス停旭ヶ丘高校前近く 
     電話(562)1055
 会期:2007年8月25日(土)~8月31日(金)
 時間:11:00~19:00

「・・テースティングする中で、ポジとネガをリバースしプリントアウトして出来上がったプリントが、異次元の世界のものとなり私の目の前に出現した。・・・」(案内文より)


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 (実は、この展覧会の飾り付けをしたのは私なのです。ですから、以下の文章で過ぎたほめ言葉を感じましたら、割り引いて読んでください。作業はあくまでも作家の意思に沿ったもので、なんらアドバイスや私の趣向は反映されていません。一度、並び順の助言を求められましたが拒否。)


 植物(花)を接写して拡大した普通の写真と、その原版を加工した写真を二枚一組、裏表にして展示されている。85cm間隔で14組。普通版は黒枠、露出過多風の加工版は白枠、部屋全体は白。白、黒、作品の緑、ピンク、赤が強烈に目に飛び込んでくる。最初の作品はチョウが止まっていてわかり易いのだが、だんだんと何を撮っているのかが解りにくい写真を見ていくことになる。ようやく作品の意味をつかめた頃、今度は裏側がどういうことなのか気になってくる。顔を右、左とせわしなく動かして確認していく。その度に目には見たい作品以外の部屋全体、他の作品が飛び込んで熟視するのを邪魔をする。作品と向き合うことは出来ないのだが、作家の遊び心が展示方法によって伝わってきて可笑しさがこみ上げてくる。アクリル板のない作品が最初の驚きとは違って優しく目に迫る。何度も何度も首を左右に振って、運動した効果が作品との距離感を縮めたのだろう。

 「虚実」という言葉がある。「夢現(ゆめうつつ)」という言葉がある。写真は「真」を「写す」と書く。もちろん、この場合の「真」は写真にとっての「真」であって、作家はその「真」を逆手にとって写真の「嘘さ」加減を遊び心という味の素で煙に巻いてみせる。
 作品をじっくり見たい人にとっては欲求不満の残る展示だと思う。壁に二枚並べて欲しいと思うだろう。だが、作家はそのことを拒否しているのだ。作家の拒否の姿勢に賛同する必要は無い。なぜ拒否しているかを考えることは楽しいものだ。個展とは会場全体を使った作家の思想なのだ。




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by sakaidoori | 2007-08-27 21:40 | 門馬・ANNEX


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