栄通記

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2007年 08月 20日

297) タピオ 「SUMMER WAVE展」 8月6日(月)~8月18日(土)

○ SUMMER WAVE展 12

 会場:タピオ
    北2西2・中通り東向き・道特会館1F
    電話(011)251-6584
 会期:2oo7年8月6日(月)~8月18日(土)
 時間:11:00~19:00(日曜日13:00~18:00)

 参加作家:柿崎秀樹、神野茜(かんの・あかね)、斉藤邦彦、鈴木功一、高坂史彦(たかさか・ふみひこ)、竹田博、名畑美由紀、林教司、能登健一、星こず枝、YUKO、渡辺英四郎

 おなじみのグループ展です。
 とても全員を紹介できないと思いますが、悪しからず。僕はタピオ・グル-プ展のメッセンジャー・ボーイではありません。紹介記事にデコボコがありますが、個人的興味の範囲内のコメントですからお許しください。

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 展示風景。ベンチが絵になります。

 今までに紹介していない方から写真を載せます。

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 ↑:鈴木功一。風景を重ねてのポートレイト。少しロマンチックな感じです。女性の表情に魅入ってしまいました。

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 ↑:左側、神野茜。サマー・ウエイブを意識したカレンダーです。8月、9月10月・・海辺に夏の夢を残すように数字が並んでいます。
 右側、星こず枝。素材はダンボールです。3年ほど前に大きなダンボールを支持体にして、ダンボールの色と黒で「絵」を描いていました。抽象画ですが、見る人にいろんな連想を抱かせる秀作だと思いました。数ヶ月前にYUKOさん等と資料館でのグループ展を見ました。恐らく彼女はスランプなのではないでしょうか。以前の若さ、勢い・チャレンジ精神は影を潜めて、出品することに汲々とした作品群でした。支持体であるダンボールの加工・着色という限定された絵画表現がスランプの一因かもしれません。特異な方法による製作は初めは新鮮なのですが、レパートリーの幅の狭さが、維持・継続を困難にする場合があると思います。例えば岡部氏のフロッタージュです。にもかかわらず星さんはグループ展に参加しています。参加することによって、一歩踏み越えたいということでしょう。無理をするなとは言いません。表現し続けるという行為がそもそも無理があるのです。無理を承知で、無理に無理を重ねていくしかないのでしょう。それが出来るかどうかが表現者になれるかどうかの境目だと思っています。
 今回の星さんの作品は記念すべき「精神の残骸」と受け取りました。

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 ↑:YUKO。得意のキャラクターと物語りは以前と同じなのですが、じっくりと塗りこんで「絵」を描いています。薄塗りでデザイン的視覚効果で攻めていたのですが、丁寧に塗りこんでいます。YUKOさんは定期的に個展やグループ展で発表していますが、描き方の方向性に自信が感じられて好ましく思えました。

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 ↑:高坂史彦。高坂さんはタイトルに凡長と思える長い文章を書いていますが、今回はそれがなくて個人的にはこちらの方が好きです。真ん中のカンカンは販売用の葉書のお金入れです。全体をコンパクトなレイアウトに収めていて、見やすくて、絵による物語が出来ていています。
 ところで、2枚の同じ写真を載せました。左の方がクリアーで本物らしく見えます。右は背景の壁のピンク色が強くて不興をかいそうです。ところが作品の再現性という点でいうと、右側の方が実作に近いのではないでしょうか。カメラの虚と実です。もっとも、栄通のカメラの質が悪いのだといわれればそれまでです。他の方のH.P.はともかくとして、「栄通記}の写真一般の特徴に高坂作品を使わせて頂きました。ユーモアの好きな高坂さんですから許して頂けると思います。

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 ↑:渡辺英四郎。全作品の全体写真。今展は主張が明快で素敵な作品群です。以前、不本意な写真紹介でしたので、全作品をもう少し大きくして載せます。


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 僕はこの4枚一組の写真集が抜群に気に入っているのです。「カラフルな哀愁」とでも言えばいいのでしょうか。一応、カモメや、自転車、民家、道、海と工場群という被写体が強く何かを主張しているように見えます。でも、被写体そのものではなくて、横線、縦線、斜線、曲線、円などがあっさりと視線を方向付けていて、とてもリズミカルです。しかも、円形の蓋の赤、階段の青、壁の色など色がシンプルで大胆で目に飛び込んできます。線のリズムに対して色のハーモニーです。自転車や道の方向性などは過去的イメージになりがちなのですが、変に明るくてコミカルです。海の写真は他の写真と違った感じですが、この違いも違和感無く他の作品と収まっていて、全体の導入的要素としてみることもできます。栄通推奨の作品群です。


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 ↑:左の作品、竹田博。おなじみの竹田さんのデザイン的構成の作品群。少し作品が古く感じたので、旧作のアレンジかもしれません。
 右側の黒い作品、名畑美由紀。竹田さんの黄色を意識したような黒の抽象画です。でも、どうしたのでしょう。名畑さんは色をちりばめた抽象画というイメージです。女性的な瑞々しさがあります。今回は下地色を残して墨のような黒の濃淡図です。気分転換でしょうか、何か強い思いを込めているのでしょうか。

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 ↑:林教司。最後は林さんです。「種子あるいは標的と棺」、「種子と棺(エスキース)」。種子、標的、棺、覚えておきましょう。林絵画のキー・ワードかも知れません。


 やっとタピオの記事が書けれて先に進むことが出来ます。今回のグループ展は全体としては強いまとまりは無いのですが、一人一人が気になる出品をしていました。「栄通記」は自分自身の為の記録という側面があるので、凡長になってしまいましたがお許しください。一ギャラリーのグループ展を見続ける楽しみなのです。








 

by sakaidoori | 2007-08-20 14:00 |    (たぴお) | Trackback | Comments(0)
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