栄通記

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2007年 08月 02日

279) コンチネンタル 「川上力三、阿部典英、下沢敏也 展」 終了(7・21~7・29)

○ 川上力三(陶彫)、阿部典英(立体)、下沢敏也(陶) 展
    「交差する視点とかたち」

 会場:コンチネンタル・ギャラリー
    南1西11 コンチネンタルビルB1F・東向き
    電話(011)221-0488
 会期:2007年7月21日~7月29日(日)
 時間:10:30~18:00

 静にそれぞれが領分をわきまえての展示。

 客人・川上力三氏の陶作品がL字形の部屋の中央を穿つようにして並べられている。氏は京都よりの来道とのこと、運搬の都合かもしれないが小さい作品だが味わいがある。門や階段など具象的な作品も宗教性象徴性を帯び、他の抽象的作品と重なって会場を厳かにしている。

 下澤氏と阿部氏の作品が両脇で固まって並べられている。
 阿部氏の作品はL字の要の位置に、まるで教会堂の集会室の中に作品が聖者のように立ち並んでいる。シリーズ「ネェー、旦那さん」達だ。ユーモアを抑えて凛としたたたずまい。そういえば、「旦那」とは仏教用語でもあった。阿部氏の「ユーモア」、「性」、「(仏教的)宗教」というテーマが、川上氏を頂点にした三人展で静に品良く結晶した感じだ。勤務先の大学も退官されたと聞く。確か3年前は「阿部典英・展覧会」で札幌は大いに盛り上がった。大作中心であった。充電期間も充分に獲られたことだろう。

 下澤氏。入ってすぐのところに、まるで木偶の坊のように、あるいは墓標のように一所に立っている。氏の昔の作品は知らない。最近は主に地肌感を生かした縦長の立方体作品がほとんどだ。それらを二人展や多数のグループ展に出品している。大きさを変えたり、寝かせたり立たせたり、配置を変えたりしている。。下澤氏が下澤土泡氏のご子息とは知らなかった。あれだけアクの強い父親の作品を毎日毎日見ていたら、作家としてどんな気持ちだろう。余人には知れない親子の確執もあるだろう。京都への修行は自立の旅でもあったのか。現在の作風、父へのレクイエムでもあるのか。今展の無造作に並べられた13体の木偶の坊、秘めた闘志を感じた。

 静かな展覧会であった。


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 ↑:川上力三。

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 ↑:阿部典英。

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 ↑:下澤敏也

by sakaidoori | 2007-08-02 16:33 | コンチネンタル


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