栄通記

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2007年 07月 30日

275) 大同 「原田ミドー展」 ~7月31日まで

○ 原田ミドー展   「工作少年展」

 会場:大同ギャラリー
    北3西3 大同生命ビル3F4F・南西角地 駅前通東側
    電話(011)241-8223
 会期:7月26日~7月31日(火)
 時間:10:00~18:00 (最終日17:00)

 明日までです。
 実力者・原田ミドーがポップにしなやかに軽やかに再出発だ。
 以前は精神世界を大理石の嘗めるような輝きで表現していた。4年前にスペインに行って、帰ってきたら作風が一変した。お遊び、マンガ、ポップと屏風画のような日本美との合体を試行しているようだ。

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 上の写真は個展会場の4階。いじけたような祈るような立体作品とコルクの様な物を5cm四方にモザイクのように張り合わせた作品。残念ながらやや会場はスキッパー状態で展示としては失格に近いが彼の最近の姿勢だけは充分に伝わるとおもう。
 彼の人格的オーラは他人に好ましい印象を与える。誤解かもしれないが作家としては生きるうえに有利な資質だ。応援したくなっちゃうんだ。そして、ノリが全然北海道的でないのだ。関西のでしゃばり根性の持ち主なのだ。4年前に会った時、作品と人物としての好印象とでしゃばりたくて出しゃばらない態度に違和感を感じてた。作品は悪くは無いのだが、本当に自己表現しているのか少し懐疑的だった。原田君はスペインに行ってミロやダリやピカソなどの極端な自己表現と一人一人のスペイン人のメンタリティーに接して拘りの作品制作に見切りをつけたようだ。だが、ここまでポップにマンガに軽くなるとは思わなかった。壁面作品のハートマークなどのプリクラ模様は何が言いたいのだろう。女子高校生の明るくノーテンキとも思える生きる元気さに何かのヒントを得たようだ。彼女達の心の開くありように感動したのかもしれない。

 彼の作風はベテランには好ましくないかもしれない。一方で、オーソドックスな表現に体質的な違和感を持っている若者がいるかもしれない。彼らにとっては良き先輩になるかもしれない。巷では価値観の多様化が語られている。北海道美術表現も、もっといろいろなことをしても良いのではなかろうか。

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 ↑:3階会場風景。

 3階は子供達とのワークシップ会場。販売もしていてどれだけ会場を生き生きできたかがポイントでしょう。
 

by sakaidoori | 2007-07-30 23:39 |    (大同)


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