栄通記

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2007年 07月 23日

269) ミヤシタ 「七里知子展」・油彩 終了(7月15日まで)

○ 七里知子展  「ドーナツの穴を作るために」

 会場:ギャラリーミヤシタ
    南5西20-1-38 西向き  
    電話(011)562-6977
 会期:2007年6月27日(水)~7月15日(日)
 休み:月曜日
 時間:12:00~19:00 (最終日17:00)


 まだ30歳にならない道内出身、京都在住の女性の個展です。
 少々疲れ気味での訪問でした。体調のせいかとても優しく見えて、和むことができました。(ここまでは以前の紹介文。)

 (なるべくミヤシタでの個展は報告記を書こうと思っている。というのは、個々の個展を覚えきれなくなってしまって、頭以外の外部に残しておかないと思い出せなくなったのだ。ミヤシタはリピーター作家が多いので、ちゃんと写真に残しておけば何かと助かるのだ。一つだけ困ったことがあって、文章が書けれるかということだ。幸い何とか欠番なしにやってこられた。七里さんも見る前は心配したが、「何か気持ちよく書けそうだな」といった感じで今日まで時が過ぎてしまった。何としたことか、緊張して作品を見て、安心して作品と別れると、言葉が内側から出てこないのだ。原因は安易に作品のことが書けると思った瞬間に作品との心の中での対話を止めてしまったからだ。一旦弛緩した緊張感はなかなか元に戻らない。自戒を込めてここにメモしておきます。読者の方にはつまらない部分ですがお許しください。)

 総合タイトルに「ドーナツの穴を作るために」とある。意味は「ドーナツを作るためにドーナツを作るのではない。ドーナツの穴を作るためにドーナツを作るのだ」という意味です。少しくどいと言うか、理屈っぽい言葉です。比喩であって、「ドーナツ」と「穴」を違う言葉に入れ替えるともう少し具体的になるかもしれません。「穴」が不可視・曖昧な概念であることも作家のこだわりと思います。例えば「絵のために絵を作る(描く)のではない。絵からこぼれ落ちる何か(ドーナツの穴)のために絵を作るのだ」、こんな感じでしょうか。賛否はともかくとして作家の主張はそういうものです。「七里個展」の個々の「絵」を突き抜けた見えない部分を思って欲しいということでしょう。絵の技巧を通して透かし見える心象の世界と解していいのでしょう。

 個々のタイトルは二律背反的な複雑さはありますが、昨年に比べて絵は発色的な個性を殺して心地良いものになっています。「王國」とは凄いタイトルですが驚くことはないでしょう。この絵の主人は私であり私の心の王國を見てください、ということです。個々の作品のニュアンスの違いはありますが七里・心象世界でしょう。

 苦し紛れに七里紹介をタイトル中心に語ってきました。肉声を抑えること、それでいて薄塗りにおもねらないでしっかり描く事、今回の絵のテーマはそんな感じで抑えてきました。まだまだ変わっていくことでしょう。次回は再来年の1月頃を予定にしているそうです。

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 ↑:左側、「ドーナツの穴を作るために」。右側、「Landscape」。


 作品とタイトルの関係のメモが不備で、一部タイトルのみ記します。
 「王國」、「雲があるいは雲でなく」、「海と海が反映するもの」、「舫ぐ」(何と読むのでしょう、「オヨグ?」)。

by sakaidoori | 2007-07-23 17:57 | ミヤシタ


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