栄通記

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2007年 07月 17日

261) 時計台 「田中秀逸油絵展」 ~7月21日まで

○ 田中秀逸油絵展

 会場:時計台ギャラリー 3階E室
    北1西3 札幌時計台文化会館・中通り南向き
    電話(011)241-1831
 会期:2007年7月16日(月)~7月21日(土)
 時間:10:00~18:00 (最終日17:00まで)

 「ごあいさつ
 写実的な風景画の勉強をかねてトルコとギリシャの風景に挑戦です。少しでも自分が感じた異国の雰囲気や空気感を感じていただけたら幸いです」

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 ↑:メテオラ(ギリシャ)、F10号。
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 ↑:ギョレメ野外博物館(トルコ)、P30号。
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 ↑:遺跡の朝、F50号。
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 ↑:デルフィ・春(ギリシャ)F30号。
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 ↑:セーヌ川とオルセー美術館、P20号。

 興味深く見ました。油彩ですが薄塗りで、石と樹の文明を透明感豊に表現しています。しかし、僕が興味を持ったのは、石、樹、森、川などをごちゃごちゃと描いている点です。写真紹介は比較的そういう描き方が顕著な作を選びました。より小品ではそういう特徴の無いものもあります。

 このごちゃごちゃ感、描き方をどう理解したらいいのでしょう。樹や森や石の表面を、面に細分して微妙に色分けして描いていると言ったらいいのでしょう。だからといって、キュビニズムなどの理論を持ってくる必要はないでしょう。技法上たまたまの仕上がりなのか、生理的に自然をそんな感じで見えるのでしょうか。同席した女性はこのごちゃごちゃ感に何の違和感を感じていませんでした。絵全体の透明な空気感を邪魔してはいないのです。確かに、几帳面に細かく描いているからあまり生理的なうるささは無いかもしれません。無いかもしれないが僕には作家が風景を風景自体としてでは無く、生理の延長上として感じているのではないか、対象としての風景とそれとは質を異にする自己の延長としての風景をこのごちゃごちゃ感が担っているのではないかと見てしまいました。もっとも、ヨーロッパの風景だからこうなったのかもしれません。異国を自分の細胞で埋めているような感じです。

 4年前に同じ場所で個展をしての、今回が2回目。前回は書き溜めた作を発表したので、現在を見せるという意味では本格的な初個展なのかもしれません。画歴は長いとのことですが、個展をやると決めた4年前からが本格的な取り組みになるのでしょう。4年に1度のオリンピナーレ?では少し空きすぎです。次回は3年以内にしてもらいたいですね。公募展も視野に入れているようです。面白い風景を描く人だと思うのでより精進して再会したいです。

by sakaidoori | 2007-07-17 22:40 |    (時計台)


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