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栄通記

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2007年 07月 16日

259) タピオ 「大岩晋の風景写真展」 ~7月21日(土)まで

○ 大岩晋の風景写真展

 会場:タピオ
    北2西2・中通り東向き・道特会館1F
    電話(011)251-6584
 会期:2oo7年7月9日(月)~7月21日(土)
 時間:11:00~19:00

259) タピオ 「大岩晋の風景写真展」 ~7月21日(土)まで_f0126829_11445363.jpg
 ↑:①
259) タピオ 「大岩晋の風景写真展」 ~7月21日(土)まで_f0126829_11461219.jpg
 ↑:②
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 ↑:③.3点、会場風景

259) タピオ 「大岩晋の風景写真展」 ~7月21日(土)まで_f0126829_11482936.jpg 259) タピオ 「大岩晋の風景写真展」 ~7月21日(土)まで_f0126829_11494146.jpg














 ↑:拡大写真図。

 1944年 愛知県常滑市で生まれる
 1964年 北海道大学入学
 1971年 タピオデザイン事務所で働く
 1973年 デザインルームティオを主宰する
 1983年 ~1991年 1993年 大岩晋の風景写真展
 2006年 ネコ師大岩のねこ展
 2006年1月7日 逝去


 「風景」、それは皮膚の拡大写真図です。 ②の作品などはマッチ箱程の実物の拡大したものです。縦幅が80cmほどです。おそらく医療専門家が見れば被写体の老若男女もわかることでしょう。彼等の判断をまたなくても、若い女性だと思います。肌つやの張り、滑らかさ、うねり、しっかりした刻印・・間違いないでしょう。
 今展のシリーズは個展を始められた頃の初期のもの。作品が大きくて、そのことが幸いしてそっくり残っていたので遺作展に利用したとのこと。25年前の作品ということになります。当時にあっても、相当に気合を入れて充実した個展だったと思います。
 会場には樹の表面を撮ったものもあります。整理中ということで他の作品も見れましたが、道路や壁を接写したものでした。一瞬、一原有徳の腐食版画を連想されます。会期後半に並べられるかもしれません。

 作家にとっては綾なす物の表面、そのミクロな場所が「風景」なのでしょう。美しくも静にうねった世界、恥毛という「性」と「肉」の秘所すら、そういうことを前提にしながら何かを求めて止まない男心、探求者精神のもだえを感じます。拘りの精神が見るものを惹きつけ、観者自身が接写という形で、別次元か付加次元か各々の「風景」を探求するのでしょう。

by sakaidoori | 2007-07-16 12:27 | たぴお


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