栄通記

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2007年 07月 01日

241) 短歌 菱川善夫選「物のある歌」-1・7月1日

○  やはらかい乳房が腕に当たる位置にたたないでくれ俺は男だ
    
    汗にまみれてカツ丼喰へば唐突に涙が溢れ箸を止めたり
  
    さうこれが僕であるからつくづくと触つていいよ勃起してゐる

 宮野友和。「ばらっど」(2006年、エスツープロジェクト)。1975年埼玉県生まれ。東京都在住。


 ことさら短歌が好きだというわけではありません。ただ、絵だけ見ていると細かい美術だけの世界、約束の世界に陥りがちになって、自分自身の想像力というか、気づきが狭まっていくような気がします。かといって、いまさら幅広く芸術分野を横断する能力もなく、安直に文芸に親しむ手段として、毎週道新に掲載されている文芸評論家・菱川善夫氏の「物のある歌」を書き置いて、自分自身の話題にしたいと思います。道新を購読していなくて、短歌好きな方が居られれば、少しは興が乗られるかもしれません。


 混雑時の男女の接点、強制的な人の領域を超えた他人の侵犯、しかも見ず知らずの男女の困りすぎる圧迫感。菱川さんも言っているように、セクハラと思われるのがいやなのではなく、突然起きるありうべからず事態に「男」としての対処にうろたえているのでしょうね。シンプルな骨太な歌人だと思いました。

 

by sakaidoori | 2007-07-01 10:05 | ◎ 短歌・詩・文芸


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