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栄通記

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2007年 06月 29日

238) ①江別・どもイベント 「木村環個展と寺山修司」 7月1?日まで

 江別のドラマシアターどもⅣで気になるイベントがいろいろあります。
 先ずは、最近札幌で精力的に個展をされている木村さんの個展です。

○ 木村環作品展  「夢見る人」

 場所:ギャラリー・ども
    江別市2条2丁目7-1 ドラマシアターども
    電話(011)384-4011
 期間:6月19日~7月1?日(日) ※延長の予定ですが、いつまでかは?
 休み:月曜定休
 時間:10:00~19:00

238) ①江別・どもイベント 「木村環個展と寺山修司」 7月1?日まで_f0126829_23303919.jpg 木村さんについては2度も詳しく報告しているので、簡単にします。
 個展らしい個展になっています。こじんまりとした四角い部屋、白い漆喰風の壁なのですが、大きさ額縁とそろえて一つの物語になっています。物語と言ってもストーリー性というのではなくムードを造っているといったほうがいいでしょう。修道院のシスター達の静かな時間といった感じです。女性像も屈託無い表情で、目も大きく見開いてこちらを向いています。音楽は無く外光もあまり入らず、作品だけの力で鑑賞できると思います。個展・作品の完結度は以前紹介した個展よりも高いと思います。木村さんの充実感が伝わってきます。
 どもは札幌からは遠い場所ですが、散策がてらお奨めです。


○ ポーランドの寺山修次

 内容:映画上映「田園に死す」、トーク、ポーランド詩の朗読、修司の短歌などの朗読・・・
 場所:上記会場
 日時:7月1日(日)
    15:00~20:00
 料金:1000円・ワンドリンク付き

238) ①江別・どもイベント 「木村環個展と寺山修司」 7月1?日まで_f0126829_23482952.jpg 木村さんの個展は左に掲載したイベントポスターの依頼がキッカケで実現したと聞いています。ポスター原画も個展会場に別枠の様な意匠で展示されています。
 僕はあまり寺山修司を知りません。一月ほど前に下北半島に旅行に行った折、たまたま三沢市のはずれにある公園で、かれの記念館を目にしたのです。旅行の記事を書かなかったのに、こういう形で紹介できるなんて嬉しいですね。
 建物はこじんまりとしています。外観はさすが寺山だと思わせるデザインです。文学館は見せる工夫が大変だと思います。入ってすぐのところでビデオ上映をしています。彼の作品映像ではありません。なぜ三沢で記念館ができたかを、ナレーター・三上寛が聞き役で探っていくという趣向です。郷土が生んだ誇りとして始まるのです・・・。
238) ①江別・どもイベント 「木村環個展と寺山修司」 7月1?日まで_f0126829_011353.jpg
 寺山は終戦直前に疎開という形で親戚のいる三沢に来たのです。青森市大空襲で焼きだされたのが直接の原因です。館長?のいとこにあたる子供達が学友です。三沢の子供達にしてみれば寺山は着る服もムードも違う都会の少年です。一緒に遊ぶといいながら、その実いじめをしていたのです。墓を背景にしたかくれんぼをしている映画があります。あれは実際に彼ら少年達がしていた遊びで、寺山が鬼になると、少年達は示し合わせて寺山の鬼の番を解除させないのです。そういう子供達が大きくなって、寺山が有名になったことを我がことのように嬉しがったのです。亡き後に少年時代の罪滅ぼしという感じでこの記念館を建てたのです。寺山と彼の母の関係もひどいものでした。寺山亡き後遺品は母が預かり、母も三沢が大嫌いで仕方がなかったのですが、母も説得を受け入れて遺品を寄贈し、芸能関係の寺山の知人達もいろいろと協力してこの建物が実現したのです。
238) ①江別・どもイベント 「木村環個展と寺山修司」 7月1?日まで_f0126829_111745.jpg こんな話をビデオで知るわけです。生前、寺山は三沢のことはあまり語らなかったそうです。消したい過去という見方もあるそうです。昭和20年から24年、9歳から13歳、小・中学時代の話です。三沢は戦前戦後と軍事都市です。戦後は米軍に利用され、戦争で死んだ父無きあとの寺山の母は米軍三沢基地で働き、修司を捨てて基地の関係者と逃げて行ったのです。それで修司は再び親戚に預けられるという形で青森に帰り、青森高校で短歌人・寺山修司の誕生です。この高校時代の短歌習作が記念館の目玉としての展示会場、暗いくらい空間の古い机の中で見つけることができます。引き出しを開けて懐中電機で覗く込むのです。机は20個ほどあって、引き出しの中は何があるのかなという感じで、秘められた寺山の過去を探索気分で時を過ごします。(後ほど写真を載せます

238) ①江別・どもイベント 「木村環個展と寺山修司」 7月1?日まで_f0126829_1194263.jpg238) ①江別・どもイベント 「木村環個展と寺山修司」 7月1?日まで_f0126829_1203742.jpg










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 ↑:左側、「かくれんぼの鬼とかれざるまま老いて 誰をさがしにくる村祭」。
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 ↑:「君のため一つの声とわれならん 失ひし日を歌わんために」
 「一粒の向日葵の種まきしのみに荒野をわれの処女地と呼びき」

 菱川善夫選、「歌の海」より
 
○自らを瀆(けが)したる手でまわす顕微鏡下に花粉はわかし
○さむきわが望遠鏡がとらえたる鳶遠ければかすかなる飢え

           1983年5月4日 永眠。享年47歳。





 

by sakaidoori | 2007-06-29 00:01 | [江別]


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