栄通記

sakaidoori.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2007年 06月 19日

226) 市民ギャラリー「明日への具象画展」・油彩 終了(6月17日まで)

○ 第8回 明日への具象画展

 会場:札幌市民ギャラリー、1F
     南2東6
     電話(011)271-5471
 会期:2007年6月12日~6月17日(日)
 時間:10:30~18:00

 ※ 江別展 江別市民野幌公民館
         6月26日~7月1日

 石塚耕一さんが指導されているグループ展だと思います。
 参加作家:遠藤健二 郷司明夫 佐藤彰彦 柴田まち子 砂山留美子 長井悦子 水野悦子 宮崎美千代 

 
f0126829_21592151.jpg
 (①砂山留美子、「湿原の秋」、S30)
f0126829_2212783.jpg
 (②同、「風の大地ー宗谷丘陵」、F20)

 
 最近、酒を呑まないのでパンフやDMの整理をすることが多い。たまたま資料をあさっていると、この会のパンフが続けて2枚出てきた。展覧会名に惹かれて行った一昨年、たまたま行った昨年のものだ。なぜだか2度とも砂山留美子さんとお話しをした。それを思い出して、彼女の作品を見たくて日曜日に行った。

 案の定、彼女は居た。中年の普通の奥さんだ。他の作品を見る暇もなく、彼女の作品の前であれやこれやと話し込んでしまった。(続く
 作品は3点あったが、主に写真掲載の作品を語りあった。砂山さんの風景画は特定の場所や具体的な山などを画題にはしていません。もちろん、感応する風景を探しているのですが、表現したいのはある場所に立ち会った空気感とか、ザワザワするなんともいえない気分とか、光の織り成す綾を絵画として再生したいことだと思います。

 ①の絵は湿原に入った時に感じる異様なムードを、目の前の草をふっくらと膨らまして、目の前に迫らせて、その草が風でざわついている姿を描いて、風景が作家に迫る空気感・緊迫感を再現して、鑑賞者に追体験させたいという絵だと思います。ですが、砂山さんは絵に嘘を描く勇気がまだまだ不足していて、ついつい遠景の山を大きく目立って描いてしまうのです。視線をもっと低めて、草を大きく描いて、遠景は山があるということが確認できる程度に収めては、という話を長々としてきました。ご本人は基礎的なことを修練して、一歩一歩前進したいと言います。だから、どうしても絵が常識的に収まりがちになるとも言っていました。本当は砂山さんが何を表現したいのかはわかりません。わからないが、湿原に足を踏み入れれば体験できるのですが、あそこには独特のムード・磁場があるのです。そのレシーバーとしての砂山絵画がより表現力の高まった作品として仕上がるのを期待しているのです。
 ②は丘陵のうねり感と、凹んだ窪みの空気感を表現したいのだと思います。右後方に輝いた山並みがあるので、丘陵の暗と山の明とのコントラストも描きたかったのでしょう。凹みの木々の緑が山の輝きと呼応して、生命感も描きたかったのでしょう。小さな絵に少し欲張りすぎですが、砂山さんの自信作だと思います。個人的には凹みの空気感の表現に重きを置いて、明暗の主張は空気感の表現に従属させる程度でいいのではという意見です。

 僕の意見が当たっているかどうかはどうでもいいことで、絵を中心にして作家と鑑賞者がいろいろと話しこんでしまいました。これからは100号の絵も描いて公募展に応募しようかとも言っていました。100号2点を仕上げるのは大変でしょうが、思う存分描いてください。



   

by sakaidoori | 2007-06-19 23:09 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://sakaidoori.exblog.jp/tb/5652013
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]


<< 227) 写真掲載について      225) ユリイカ 「北海学園... >>