栄通記

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2007年 06月 18日

225) ユリイカ 「北海学園大学写真部写真展」 ~6月17日(日)まで

① 北海学園大学写真部写真展

 会場:ギャラリー・ユリイカ
    南3西1和田ビル2F・北向き
    電話(011)222-4788
 会期:6月12日(火)~6月17日(土)
 時間:11:00~19:00 (初日は12:00~、最終日は~17:00)

(② 同大学写真部新人展
 
 会期:6月19日(火)~6月24日(土)
 会場・時間等は上と同じ)

 ①の写真展は終了しましたが、②は今週ですので立ち寄りたいと思います。

 さて、学園Ⅰ部写真展です。総花的紹介は今回は止めます。被写体として気にしていた写真が見れたので、その話をしたいと思います。

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 住友悠紀(2年)さんの作品。何処だかわかりますか?モエレ沼公園の三角山です。正式名称はプレイマウンテン。不等辺三角推形で、上の写真のようになだらかな道を登って頂上に着きます。登るといっても、最近完成したモエレ山よりも低い高さです。低くても左右からそよ風を感じて、さえぎる物のない景色を見ながらの歩きは気持ちのいいものです。
 登りきると、小さくても頂上、見えなかった景観が眼前に拡がるのです。モエレ公園は沼に囲まれているのだなと、驚きをもって確認できます。ヨーロッパ的感覚で言うならば、緩き流れの大河の三角州という風情です。中世ではこういうところに城が建ち、物資を運ぶ船から通行税を取り立てたのでしょう。モエレ公園ほどの広さがあれば城郭都市として栄えたかもしれません。
 頂上に着いて反対側の様子を見に行くと、何と、立派な石階段が末広がりに下まで続いているではありませんか。幾つもの驚きが頂上には用意されているのです。どうしても降りてみたくなります。四国からわざわざ運ばれたという花崗岩、マヤ文明でしたか、石のピラミッドを神官になったような気分で降りていくのです。石と石の間にはすでにぺんぺん草が生えています。

 ついつい山の紹介をしてしまった。この山の魅力は山を歩くことだけではないのです。見ることにあるのです。
 僕も住友さんと同じようにこの山を見ていた。自転車が登っていた。緩やかだから登れるのだ。子供達が降りてきていた。写真と同じように天気の良い日だった。山と人が光の影になり黒い動きであった。吸い込まれるような空の青地に黒い人影がまるで童話の一齣のように自動運動をし始めたのだ。まるで、映画のワン・シーンだ。驚きは直ぐに一人の人間の意志を感じて更に増すのだ。製作者(監修者)イサム・ノグチだ。彼は頂上での我々の驚きや、登っている姿や、それを見る目を前もって知っていたのだ。そこには偶然性はない。彼は小さな箱の中でも、アリの目として回りが見れるという主旨のことを言っていた。アリの目で外界と見る人との関係、視覚がもたらす別次元感覚を知っているのだ。あとはそれを造るだけだ。最後の高度成長の余裕を芸術で添えようとした札幌市と、最後のチャンスを求めていたイサムとの偶然の出会い、結果としての日本人には再現不能なアメリカン魂の空間世界がモエレに生まれた。彼の芸術をアース・アートと呼ぶらしい。イサムは神にもなった立場で地球の表面を刻印し、本人自身も満たされぬ家族愛を地球愛として昇華した。それがモエレ沼公園だ。遊ぶ子供と同じレベルで母なる大地にしがみついて楽しんでいる。彼は父として神になり、高みから人の営みを見守りたいのだろう。


 住友さんがなぜ撮ったかはわからない。僕と同じような驚きがあの景色に込められているかもしれない。

 (あとで間違いなく他の写真と参加学生名を書きます。)

 参加学生:4年生・長根未歩 村上恵美 黒澤智博 伊藤也寸志 3年生 遠田章裕 塚本有 坂上知世 平塚洋輔 木村めぐみ 田島美帆 大関美里 遠藤佳乃子 2年生・岡西恒耀 山科麻由子 馬場直子 鈴木司 岩淵このみ 日向寺かほり 加納麻貴 余湖政宗 直江学 谷藤雄一 住友悠紀 (誤字、モレ等あるかもしれません。連絡あれば嬉しいです。)

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 ↑:左側・塚本有。右側、黒澤智博、「まる」。

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 ↑:同じ学生。

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 ↑:伊藤也寸志。

by sakaidoori | 2007-06-18 17:27 |    (ユリイカ) | Trackback | Comments(0)
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