栄通記

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2007年 06月 12日

217) 大通美術館 「堀内寿与 油彩画展」・風景 ~6月17日まで

○ 堀内寿与 油彩画展

 会場:大通美術館  
    大通西5丁目11 大五ビル・東向き
    電話(011)231-1071
 会期:2007年6月12日~6月17日(日)
 時間:10:00~19:00 (最終日は17:00まで)

217) 大通美術館 「堀内寿与 油彩画展」・風景 ~6月17日まで_f0126829_6565087.jpg

 上の絵は「夏 札幌の街」(F100)です。
 自分の住んでいる街を明るく大きく描いている。山がある、川がある、当然道路に建物に見慣れた景色である。高い建物はJRタワーだろう。道路に沿った川は創成川だろう。山は手稲山か?景色を追っていって、場所を確認して、何所から描いているのかと想像するに・・・・わからないのだ。そもそも手前の川は豊平川だと思うが何所なのだろう?近景として大きくカーブしながらゆっくらとしている。手前のゆったり感と中景の建物の楽しい賑やかさ、しかも道路という直線で2分し、左右をわずかに変えている。奥の山のこれまた左右にゆるりと裾を延ばしドーンと構えている。(「札幌をこんな風に見える場所があるのだろうか?」)そんな疑問が沸いてきて、何度も何度も大きな絵の前に立っては思案した。

 作家の位置は旧テルメのホテルの11階だった。そこは昼間ならば無料で自由に出入りが出来るというのだ。手前の川は茨戸川。創成川は絵ではトリックがかった形になっている。市街地では駅前の建物と創成川の位置は反対になるのだが、絵に描かれた創成川はかなり北のほうで、この川は南に下るにしたがって、ある地点で左に折れるのである。だから、絵には遠くて描かれていないが、創成川はJRタワーの左を流れているのだ。描かれた山は藻岩山。

 絵を画題だけで楽しむのは本筋でないかも知れない。だが、絵のメッセージは重層的だ。絵に至る道、作家に至る道は何本もあると思う。見る人の数だけあるのだ。
 堀内さんがこの場所を「発見」したとき、間違いなくほくそ笑んだと思う。構図的に面白い、街の全容が収まるにしても、見下ろした感じでなく、親しみの持てる接近感だ。それに、こんな風に札幌を「発見」したことに何より満足であっただろう。まんまと僕は堀内・札幌の虜になってしまった。

 しっかりした写実と明るさ、開放感が堀内さんの特徴です。街角を描いた風景画には人物が描かれています。僕は風景画家がどんな点景として人物を描くかを気にしています。堀内・人物は上下の服をカラフルに描き、やや丸みを帯びて大きく描いています。恰幅の良い中年男性を好みとしているようです。絵が大きく見えていいのでしょう。
 何点か他の風景画を写真紹介します。

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 ↑:左、「早春のペケレット湖園」P100。右、「初冬の或る日」、P100.

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 ↑:「花畔の街」、F100。

217) 大通美術館 「堀内寿与 油彩画展」・風景 ~6月17日まで_f0126829_7111995.jpg217) 大通美術館 「堀内寿与 油彩画展」・風景 ~6月17日まで_f0126829_712227.jpg











 ↑:左、「冬 札幌の街」、F20。右、「待春の協会」・F10。

217) 大通美術館 「堀内寿与 油彩画展」・風景 ~6月17日まで_f0126829_7145234.jpg


by sakaidoori | 2007-06-12 23:30 | 大通美術館


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