○ 渡辺博史・佐々木秀明(日本)写真展
会場:アリアンス・フランセーズ
南2西5 南2西5ビル2F・入り口は西向き
電話(011)261-2771
会期:5月15日~6月9日(土)
休み:日曜・祝日
時間:10:00~19:00 (土曜日は18:00まで)
佐々木秀明
1958年 東京生まれ
筑波大学芸術専門学群在学中に写真の基礎を学ぶ
「滴を聴く」でインスタレーションを手がける造形作家の初写真展
現在札幌在住
札幌近郊の住宅地、公園、工場、港、海辺などを撮影したモノクロ作品展。やや霧がかかったような撮りかたです。ありふれた風景を、目を半開きにして移りゆく時の流れと呼吸をしているようだ。見ていると自分の中の何かが呼び覚まされる。過去の記憶というよりも、同時に心の中に存在する近くて遠いもう一つの世界。
こういう写真はギャラリー巡りの写真展でもよく目にする。皆が撮っているありふれた被写体であり、接近だと思う。ほんの少しの表現の違いが、なぜか記憶に残ってしまった。「光と時」の世界とでもいえるのだろうか。
渡辺博史
1951年 夕張生まれ
日大芸術学部写真学科卒業
1975年 渡米
1995年~ 写真家として活動し始める
世界各地の風景、肖像を中心として作品を欧米写真誌などに発表
綺麗な写真だ。澄んだ空気感、透明感をキッチリと漂わせている。鑑賞者と作品の間に凛とした緊張感も生んでいる。冷ややかともいえる。愛玩物を触れることなく、永久に残そうとしているようだ。エロス無きエロティシズム。