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栄通記

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2007年 05月 17日

185) 門馬 「島田晶夫展」・木工 ~5月19日(土)まで

○ 島田晶夫  flower base120 -120個の一輪挿し展-

 会場:中央区旭ヶ丘2丁目3-38
     門馬 ANNEX・バス停旭ヶ丘高校前近く 
     電話(562)1055
 会期:5月13日~5月19日(土)・無休
 時間:10:30~18:30(最終日16:30)

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 日本の木や外国の木を、試験管が刺し込めれるような手のひらサイズの大きさにして、花瓶にした展覧会。120種類あると島田さんは言っていました。彼は家具職人で、仕事上の必要性で作ったわけではなく、全くの趣味的手作りコレクション展です。オタクのような展覧会ですが、オタク性が門馬ギャラリーの通路に行儀良く並んでいて、かわいいというか、ほのぼのとした感じで気楽に楽しんできました。島田さんも汲々と説明するでもなく、自分のコレクションがおとなしく並んでいる姿を楽しんでいるようでした。

 世界には沢山の種類の木があるのですが、「島田木製花器」として使える木は400種類くらいだそうです。花器の幅が7cmほどあったから、歩留まりを考えると10cm以上の厚みの木が島田コレクションの対象になるのでしょう。逆に言うと、世界には沢山の木があるのですが、10cm×15cm×3cmの取れる木は400種類くらいしか無いということになるのでしょう。チョッと少ない気がするのですが、そんなものなのですね。そして、こん展では120種類のそろい踏みです。

 「真っ白な陶磁器を見つめては 飽きもせず かといって 触れもせず そんな風に 僕の 一日が 過ぎてゆく・・・」井上陽水の歌です。タイトルはなんだったか、島田さんはこんな感じで自分の花器と仲良くしているのでしょう。いろんな色があります。白、黄、茶、紫・・・木目も色々です。和材は綺麗な縞模様ですが、洋材は色もそうですが少しくどいようです。「屋久杉も市場に出回っているのですが、ほんの少しでもかなりの高額で手が出ませんでした」。もし399種類集めて、最後に屋久杉を残していたら清水の舞台から飛び降りる根性で買うのでしょうね。本職の家具販売の方は順調とのこと、その時は奥さんを説得することのほうが大事なのでしょう。

 美的なことも書こうと思ったのですが、取り留めの無いことばかり書いてしまいました。ほぼ、20個おきに花が生けられていて、花が鑑賞の邪魔をするということも無く、花の無い花器には何が似合うのだろうと楽しく想像することが出来ます。

 趣味性の高い個展ですが、しっかりした個展です。次は何個制作したら開くのでしょう。ーーー目指せ400点。

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 ↑どんぐり系の木です。この木の模様が一番気に入りました。五月雨のような細く静に目に入りました。

 1971年 苫小牧市出身
 1992年 現富山大学芸術文化学部・木材工芸専攻卒業
 1997年~2000年 スウェーデンに家具&インテリア留学、卒業
   今年36歳の年男です。

by sakaidoori | 2007-05-17 23:24 | 門馬・ANNEX


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