栄通記

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2007年 05月 09日

175) ユリイカ 「斉藤慶子展」・タペストリー ~5月13日(日)まで

175) ユリイカ 「斉藤慶子展」・タペストリー ~5月13日(日)まで_f0126829_1331457.jpg○ 斉藤慶子 タペストリー展  -接続法ー

 会場:ギャラリー・ユリイカ
    南3西1和田ビル2F・北向き
    電話(011)222-4788
 会期:5月8日(火)~5月13日(日)
 時間:11:00~19:00 (最終日17:00)

175) ユリイカ 「斉藤慶子展」・タペストリー ~5月13日(日)まで_f0126829_12542347.jpg
 4年ぶり二度めの個展。
 織りはつづれ織り。

 非常にマニアックな個展。織りの展覧会ですが、図柄や模様の展示ではありません。「柄と柄の境界地、そこでのせめぎあいを見てください」というものです。
 タイトルの副題に「接続法」とあります。作家の言葉を引用しましょう。
 「つづれ織りは柄の部分の緯(よこ)糸と緯糸の隣り合うところに隙間ができます。それを防ぐ工夫として、 緯糸を互いにからませたり、ジグザグ状に織ったりなどいろいろな接続技法があります。
 今回は四角や丸など形や色は単純にして、緯糸と緯糸が接続する部分を意識して織った(主役にした)作品です」

 作品は3枚一組で、柄と接続法を統一していて、それらが5組ほど展示してあります。僕が会場に行った時は、何の説明パネルも無く、「地味な展示だな、織りといっても深くはわからないし、折角来たのだから、とりあえず見てみようかな、あれ、何だかわからないが図柄の縦縞が異様に膨らんでいるな、こっちは違う工夫をしているな、あれ、こっちはだらしなく隙間があるな」そんな感じで見たものです。
 緯糸の接続部文に鑑賞者の目を行かせる為にシンプルな図柄にしているのですが、その部分を意識して見た目は今度は全体の図柄を作品としてちょっと違った感覚で見直すのです。派手になりがちな織り物を部分技法を逆手にとって、斉藤慶子さんのデザイン感覚を楽しむわけです。織り作品自体を抽象絵画と見ることもできます。淡々としたリズム、色合いの中に接続部分が肉筆性の高い主張になっているのです。油を固めて置いたような飛び出た部分、隙間は柔らかい肌を引っかいて中身を晒したようにも受け取れます。唯一5点組の作品群があります。赤字に丸い緑の模様。赤と緑の強さ、展示場所を独立したところにして、しとやかな斎藤さんが結構どぎつい面をお持ちなのだとうかがい知れます。

 織りという皮膚感覚の強い作品に、優しい図柄を基調にした不思議な抽象画を見る思いでした。


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 右の拡大写真の上の隙間の赤い部分ですが、僕が裏側に赤い紙を勝手に入れて撮ったものです。



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by sakaidoori | 2007-05-09 10:56 |    (ユリイカ)


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