栄通記

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2007年 05月 05日

168) ①タピオ 「非・連結展」・グループ展 ~5月5日(土)まで

○ 非・連結展 vol.8

 会場:タピオ
    北2西2・中通り東向き・道特会館1F
    電話(011)251-6584
 会期:4月30日(月)~5月5日(土)
 時間:11:00~19:00

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 タピオ恒例のグループ展。
 出品作家:斎藤邦彦、高坂史彦、林教司、久保千賀子、名畑美由紀、杉本昌晴、のざわゆきお、竹田博、以上8名。会場左周り順、敬称は省略。

 5日、土曜日までです。明日、写真を中心に紹介したいと思います。見に行って頂くと嬉しいです。

 妻に言わせると、「タピオは手お変え、品お変えよくやっていますね」と言う。「非・連結展て、どういう意味なの」と、尋ねられた。おそらく、あまり意味の無いタイトルで、「題名の無い美術展、繋がりの無い繋がり展」と言うような返事をしておいた。タピオのグループ展は参加者も多くて、一回行っただけではその魅力はつかみにくいと思う。名前もなかなか覚えにくいと思う。それでも、なんとはなしでも定期的に行って欲しいところだ。似て非なるグループ展を静かな都心の人数少ないところで、一瞬で作品群を判断して、あらためてふわりふわりと個々の作品をながめて、そして誰もいない部屋にお辞儀をして帰る、絵にあれやこれや文を書きおく自分の行為も絵に対する飾りの一つにはなるかもしれない。


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f0126829_11314362.jpg 今展は斎藤邦彦が面白い。
 「斉藤邦彦と仲間達展」のような様相だ。キャンバスだけの壁面コーナーを使った3点、縦に大きく広がった飾り風インスタレーション、普通にガラスと枠に入った小品という構成。特に壁の3点の絵が良い。彼の絵はパステルだと言う。幸い斎藤氏がおられたので技法のことなど知ることができた。パステルを粉にして水と共に何かを混ぜて画材を作るのだと言う。その時手で混ぜるのが彼の嗜好で、彼は以前菓子職人だったので非常に生理に合うのだと言う。なるほど、なるほど。妻も若かりし頃、日糧パンの工場に勤めていて、餅つきの時の餅づくりは嬉々として、見事な手さばきなのだが、斎藤氏はその道の職人だったのだ。もう菓子は作りたくは無いのかと伺ったところ、絵を描く、表現する喜びが勝って、全然その気はないとのことだ。なるほど、なるほど。パステル絵画のキッカケを更に尋ねた。おそらく、相当の精神的な悶々とした時期であったのだろう。今となっては、あっさりとした屈託の無い返事が笑みとともに返ってきた。「絵を描くのは遅くてね、専門の学校に行ったわけでなく、師に着いて油彩の写実的な絵から始めました。始めから抽象を描こうと思っていたのですが、基礎が大事だと思ったので写実絵から出発しました。東京の会派にも入っていて、10年くらい描いていたのですが、自分の油彩に限界を感じて絵を描くのをやめたんです。2年くらい何も描かなかったですよ。でも、やっぱり絵が好きなんですね。それで、油彩以外の何か違う物を模索していてパステルに出会ったんです。職人的な作業を絵の中に取り入れられているのがキッと良いんですね。もう10年以上になりますよ。インスタレーションのようなこともしているので、絵を描く表現とは全然違うこともしているので、絵を描くのにメリハリができf0126829_11334113.jpgていいのでしょうね」。斉藤邦彦、64歳。どこか仙人風な相貌だ、画境にたいする心境をうかがうことができた。「パステルー(菓子職人的な隠し味)-抽象画」、暗み系の色合いに深く沈みこんだ画質、中年の渋いリズム感、おそらく下地を何度も重ねて神経を使っているのであろう。色の内側から内側から見る人を引き込む絵だ。今展には出品していないがタピオ常連の漆山豊と言う画家がいる。抽象画で深い画質感だが、画材が油彩だからか、渋い中にも華やかさが迫ってくる感じだ。比較の妙は作家の違いを浮き立たせる。タピオ効果の一つだ。


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by sakaidoori | 2007-05-05 11:35 |    (たぴお) | Trackback | Comments(0)
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