栄通記

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2007年 04月 27日

161) 時計台 「佐藤萬寿夫展」・油彩 ~4月28日(日)まで

○ 佐藤萬寿夫展

 会場:時計台ギャラリー 2階A室
    北1西3 札幌時計台文化会館・中通り南向き
    電話(011)241-1831
 会期:4月23日~4月28日(土)
 時間:10:00~18:00 (最終日17:00まで)

 会場は右回りで作家の一日の時間の移ろいを絵画化している。それは四季の流れとも呼応しているであろう。順番は作家の時の流れであるが、面白いことに作家の「時をかく見れよ」という主張になっている。順番に写真を載せます、まず作家の主張に耳を傾けよう。

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        ↑① 
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        ↑②
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        ↑③
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        ↑④
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        ↑⑤

 ①は夜明け前でしょうか。四季に当てはめれば、春近き冬。
 ②は夜明け時の、朝もやの中に森が白んできて、一日の始まり。生あるものの鴇を告げようとしているようです。春です。
 ③~④はうららかに時は流れ、緑の世界が生物の最も活動の旺盛な昼でしょう。全体が夏ではないでしょうか。佐藤氏にとっては青き世界、海の色が最も象徴的な夏と聴きました。
 ⑤は夕方、秋です。

 問題は夕方、秋の3枚の絵だ。ピンクは以前にも見ているので、色としては驚かない。黄色の作品は佐藤氏にとっては珍しいのでは。それはともかく、黄色が夕方というのは夕焼けをイメージしてのことと思うのだが、見た目の色のイメージは赤味がなく、一杯一杯の輝く黄色で僕には太陽として、昼・夏の色に見える。たそがれ時のどこか憂愁漂う色ではないのだ。そして、この黄色の作品とピンクの作品が会場ではひときわ目に飛び込んで、それまでのさわやかなリズム、叙情性とは異質な、突き抜けた華やいだ生命の讃歌として強い印象を与える。このシリーズには厳寒の冬はない、不気味な夜はない。秋や夕暮れはそういうものを人の心に準備させるものだが、佐藤絵画にはそういう不安・不定・不気味さは無縁なものとして、夕暮れが提示される。

 希望に満ちた夕方、「一日もしっかり生きた、明るく輝いて一日を終わろう、明日も静かな祈りに始まって一所懸命に凛と生きよう」。黄色やピンクや緑の夕景色はそう語っているようだ。

 D.M.の柴橋伴夫氏によると、「今回は、『風の旋律』をテーマにしてそれをじっくり温めて、『四季の詩』として集大成しようとしている。・・・」と、あります。北海道らしい自然、風景、四季折々の姿を、風に見たり空気に見たり森に見たりするでしょう。ほとんど似た画題、構成ですが大作の並んだ姿は壮観でもあり、飽きることはないでしょう。

 1994年 瀬棚郡今金町生
 1980年 新道展会員推挙
 2001年 札幌中央郵便局定年退職
 2006年 秋の叙勲、「瑞宝単光賞」受賞 天皇陛下に拝謁の栄を賜る 
       (管理職でもないのに、この賞を授かることは異例のことだそうです)

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by sakaidoori | 2007-04-27 10:27 |    (時計台)


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