栄通記

sakaidoori.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2007年 04月 23日

155) テンポラリー 「木村環作品展」・鉛筆画 ~5月6日まで

○ 木村環作品展  「Life Goes On」

 会場:テンポラリー スペース
     北16西5 北大斜め通り・西向き 隣はテーラー岩澤
     電話(011)737-5503
 会期:4月17日~5月6日(日)
 時間:11:00~19:00

155) テンポラリー 「木村環作品展」・鉛筆画 ~5月6日まで_f0126829_1742524.jpg

155) テンポラリー 「木村環作品展」・鉛筆画 ~5月6日まで_f0126829_1771095.jpg

155) テンポラリー 「木村環作品展」・鉛筆画 ~5月6日まで_f0126829_1784542.jpg


 (左の写真は上の左の作品の部分図。文章の敬称は省略します。)











 昨日でサード・イヤーの木村環個展は終わった。まるで、その個展を引き継ぐかのようにしてテンポラリーで個展が始まった。いや、既に始まっていた。ギャラリー巡りをしている人ならば、この作品展がギャラリー側のリクエストによるもので、作家・木村環がそれに応えたものではないかと思うであろう。見事に応えたものだ。これほどの反応をテンポラリーは予想していたのだろうか?もし、三ヶ月前ならば木村環はこれほど自分をさらけ出すことができたであろうか?

 展示は17日から始まっている。一日にどれほど彼女がテンポラリー会場にいるのかは知らない。会場と自宅で描き継ぎ、順次できた作品を展示していくのだ。現在10作ほど並んでいる。最終日の5月6日までに、あと10作ほど追加予定だ。サード・イヤーの場合は構想を練って、環ワールドを体系的にまとめあげたことだろう。僕はこの個展を「少しシュールでグロテスクな世界」と紹介した。今展は急な発表だし、元々発表経験など多くはないので、今展構想は薄いもやのようなものだろう。過去に書き溜めた作品を見せるという選択は捨てた。「今の自分を吐き出す、他人に見せる、その人達の反応を知りたい」、これが全てだ。だから僕も単純だが率直な印象を書こう。「少女的戯れとエロティシズム」と。玉、目、髪、性へのこだわりを強くしている。作品は綺麗だ。四つの道具立てを宝箱に一つ一つ仕舞い込むように丁寧に美しく仕上げている。グロテスクさは消え、シュールさは幻想・155) テンポラリー 「木村環作品展」・鉛筆画 ~5月6日まで_f0126829_1713678.jpgロマンへと化粧直しをした。だから、すこし画題を換えれば化粧品の宣伝ポスターにもなれる。少女向けのコミックにもなれる。誤解なきよう。そうなることが悪いと言っているのではない。そう書けば今展の環ワールドがわかりやすいと思ったまでだ。エロスと言ったが一点の作品以外は少女性が強い。僕はその絵がたまらなく好きだ。少女とも少年ともいえぬ胸薄く弱々しげなボディー・ライン。弥勒のような笑みと隠された瞳。この中性的な美にぞくぞくしてしまった。他の女の子らしい笑み、仕草にはない魅力を見出した。
 オドロオドロさは今展では影が薄い。それが今後消えてしまうとは思わない。今展の目は皆一様でキャラクター的だが、並行的な視線で対象を見ていないところがある。もし少女的な笑みが消えた時、この目に不可思議な像が写るかもしれない。つまらない予想は止めよう。

 ライブ・ドローイングの藤谷康晴は対象を見ることを止め、己自身のエネルギーと戦っている。斉藤周は他者は問う存在ではなく既にある者として認めその関係を楽しむかのような場所に自己を置いている。木村環は今展でしっかりと自分と対峙して、美しくさらけ出している。彼・彼女等は今制作に燃えている。何と方向と結果の違うことか。一つにくくれないところが見るものを刺激する。遅れて出てきた木村環、面白い人が現れた。(敬称は省略させていただきました。)

155) テンポラリー 「木村環作品展」・鉛筆画 ~5月6日まで_f0126829_17144569.jpg155) テンポラリー 「木村環作品展」・鉛筆画 ~5月6日まで_f0126829_17154798.jpg















155) テンポラリー 「木村環作品展」・鉛筆画 ~5月6日まで_f0126829_17173929.jpg
 この壁の空間にこれから作品が埋まっていく。

155) テンポラリー 「木村環作品展」・鉛筆画 ~5月6日まで_f0126829_17193274.jpg155) テンポラリー 「木村環作品展」・鉛筆画 ~5月6日まで_f0126829_17202619.jpg













※ 参考記事:122) CD&ギャラリー、サード・イアー「木村環個展」

by sakaidoori | 2007-04-23 14:24 | テンポラリー


<< 156) ミヤシタ 「安住公美...      154) 時計台 「デュポア康... >>